
女優浜木綿子(89)が、初の書籍「浜木綿子 楽しく波瀾万丈」(JTBパブリッシング)を6月25日に発売する。
女優としての歩みや人生を語ったもので「私の最初で、最後の本になります」とコメントしている。元宝塚歌劇団トップ娘役で、退団後も数々の舞台や映像作品で活躍した。人生観や菊田一夫さん、山田五十鈴さんら舞台人らとのエピソードも多く収録されている。
浜は23年に亡くなった歌舞伎俳優市川猿翁さんと65年に結婚し、同年長男香川照之を出産した。香川は歌舞伎俳優市川中車としても活動し、市川團子は歌舞伎界注目の若手に育った。香川、團子も言葉を寄せ、女優、母、祖母としての浜を、それぞれ語っている。
写真も見どころで、宝塚時代のものや、生まれたばかりの香川を抱いているものもある。表紙は編集部と浜が選んだという。
浜は「私の人生はおもしろい。あらためて思い出してみますと、山あり谷あり多難な人生でしたが、母が明るい性格を授けてくれたおかげで決してとどまらず、前に進むことができました。この本をお手にとってお読みいただけましたら私の人生をきっと、お笑いになりますでしょう。みなさまの平安とお幸せをお祈り致しまして」とメッセージを送っている。