
日向坂46の五期生が27日、東京・代々木第1体育館で、初の単独イベント「おもてなし会」を開催した。今年3月にグループに新加入した10人が、ステージで特技披露や初の楽曲パフォーマンスなどを披露した。
トップバッターとしてステージに立った大田美月(おおた・みづき=18)は書道で「始」という文字を書き上げた。大野愛実(おおの・まなみ=18)は5年間料理部に在籍していたといい、オリジナルのギョーザを壇上で調理。片山紗希(かたやま・さき=18)は「おすし25皿は余裕です」とアピールし、特技のチアダンスで会場を沸かせた。
和装で登場した蔵盛妃那乃(くらもり・ひなの=19)は趣味の日本舞踊をしっとりと披露。米カリフォルニア州生まれで神奈川県出身の坂井新奈(さかい・にいな=16)は、特技のバレエでファンを魅了した。佐藤優羽(さとう・ゆう=18)は「こんなすてきなステージに立たせていただいて、本当に本当に私は幸せです」と涙。日向坂46の楽曲をバックになぎなたを披露した。
下田衣珠季(しもだ・いずき=18)は12年半やってきたというピアノで、ショパンの「革命のエチュード」を演奏。高井俐香(たかい・りか=17)はナポリ民謡の「サンタ・ルチア」を歌唱し、朗々とした歌声で会場をどよめかせた。
世界遺産検定2級を持つ鶴崎仁香(つるさき・にこ=21)は、特技のトランペットで「青春の馬」のサビを演奏した。特技披露のラストを飾った松尾桜(まつお・さくら=19)は趣味のケーキ作りを披露し、壇上でデコレーションを行った。
その後は「楽器チーム」「ダンスチーム」に分かれてパフォーマンスを披露。楽器チームは片山がエレクトーン、蔵盛が琴、下田がピアノ(エレクトリックピアノ)、高井がバイオリン、鶴崎がホルンを担当し、「月と星が踊るMidnight」「JOYFUL LOVE」を演奏した。
大田、大野、坂井、佐藤、松尾は、この日のために練習したオリジナルのダンスを堂々と披露。そのままの流れで、楽器チームの生演奏をバックに、にぎやかにパフォーマンスを行った。
MCでは大野と松尾が撮影したイベントの舞台裏の写真を披露。
ここで、大野と松尾が撮影したイベントの舞台裏の写真を見ながらトーク。琴を練習する蔵盛の姿や、ギョーザ作りを練習する大野、10人で戦隊風ポーズを作って撮った写真などを公開した。その後は私服ファッションショーでたっぷりのファンサービスを届けた。
後半はライブパート。大野がセンターを務める初の五期生楽曲「ジャーマンアイリス」で幕を開け、続く「キュン」は松尾、「ドレミソラシド」は坂井がセンターを務めた。坂井は「この楽曲は(メンバーと)目がたくさん合うので、みんなと目を合わせられるのがすごく幸せでした」と語った。
「青春の馬」ではセンターの高井を筆頭に、迫力のパフォーマンスを披露。下田がセンターの「One choice」は、グループのライブでもひときわ大きなコールが起きる楽曲で、会場のボルテージは最高潮となった。
本編終盤、大野は「私たち五期生10人は、これからも努力を忘れず、先輩方の背中を追いかけ続けて、いつか日向坂46にとって大きな存在になれるように精進してまいります。これからも日向坂46とおひさまのみなさんが、手をつないで全力で日向坂を駆け上っていけますように」と決意。続けて「君はハニーデュー」を歌唱し、弾けるような笑顔でフレッシュなパフォーマンスを披露した。
アンコールではそれぞれスピーチ。片山は「五期のみんなとこの先ずっと一緒にいてください」と呼びかけ、蔵盛は「お稽古では五期生みんなで笑ったり、悩んだり、みんなで成長して、私にとってほんとに大切な宝物になりました」と回想。高井は「こんなすてきなサイリウムの海を見ることができて、本当に本当に幸せです」と涙ぐんだ。
五期生で最年長の鶴崎は「今日のおもてなし会が私たち五期生にとってスタート地点だと思っています。これからいろんなことがあるかと思いますが、みんなで支え合いながらたくさんのことを乗り越えて、成長していって、そして大好きな日向坂にたくさん貢献できるような存在になっていきたいです」と力を込めた。
最後にもう一度、「ジャーマンアイリス」を歌唱。ファンからはこの日一番のコールが飛んだ。さらにライブ終了後には、メンバーによるファンのお見送り会が実施された。