
南海キャンディーズの山里亮太は27日、MCを務める日本テレビ系「DayDay.」(月~金曜午前9時)に出演。山里による三原じゅん子こども政策担当相へのインタビューを放送した。山里は出生率の目標値がないと、政策の善しあしが検証できないと三原氏に質問。三原氏は「これからしっかり始めていく」などと回答した。
インタビューは5月中旬、こども家庭庁で実施したという。妻の蒼井優との間に2歳の長女がいる山里が三原氏に直接質問するという企画。三原氏と山里は初対面という。
山里は、2024年10月1日の就任から半年が過ぎた三原氏に「どうですか、手応えといいますか」と、大臣就任後の進捗(しんちょく)を質問。三原氏は「職員の方々の熱意、勢いというものを感じながらその中でみんなに大変守られながら、大臣をやらせていただいている」と切り出し、「思いが強かったのが保育士の処遇改善。(人件費)10・7%という過去最大というか、今までに例のない処遇改善をしてきた」と強調した。
山里は「一方で、こども家庭庁が出来たばかりで世の中的にいったい何をしているのか、厳しい言葉も目にする。どう思われますか」などと質問。三原氏は「正確にお伝えすることが難しいなあと感じています」と答えた。「特に予算。7.3兆円も使って何してるんだと言われる」なと語った。児童手当、保育園運営費、ひとり親支援などで7.3兆円と説明した三原氏は「なかなか知っていただけていないのが現状」とした。
厚労省が2月に発表した24年の国内の出生数は過去最少の72万988人。9年連続で最少を更新している。山里は「現状についてどうお考えですか」と質問。三原氏は「なかなか対策がうまくいっているのかと言われれば、そうでない。本当にも申し訳ないなと思っております」と語った。
山里は「大臣はどうしたら若い世代が子ども産みたい、結婚したいという風になっていくと思いますか」と質問。三原氏の「ひとえにこれが正解ですということはないんだと思います。それぞれが正解ではなく納得解というものをご自身それぞれが持つものなんだと思います」との、やや不明瞭な答えには「大臣の中での『納得解』は」と問い「すばらしい先輩方のロールモデルということでね、子どもの育て方、素晴らしいなと思える、そうしたことを情報発信していくということが大切だなと思う」と語った。
山里は出生数について「目標値はどう設定しているんですか」と質問。三原は「結婚したい、お子さんを産みたいということもその方の自由。あまり目標値という形を取ると、圧力みたいに感じられると。それは私はよろしくないと思う」と、語った。また、「まだ結婚しないの、お子さんはまだと言われるだけでも圧力と感じてとてもプレッシャーになるという方々がいる。産みたくても産むことがかなわない方もいらっしゃいます。私自身も病気で産むことができませんでした。その人それぞれの人生というのがあってしかるべき」とした。
山里は「政府としても(内々に)目標値を上げて向かって動いていることはあるのか」とも聞いたが、三原氏は「いえいえ」とそれも否定。山里は「繊細なところではあるけども、数値を出さないと、政策が正しかった、間違っていたの判断が難しくならないかなと心配がありまして…」と食い下がった。
三原氏は「あの、ですから、出生率とかはしっかり検証してその数字は出していくべき。向上させていくというのは目標としてあってよろしいかと思いますけれども目標値として掲げることは私は適切ではないと」と語った。
山里はさらに食い下がり「いままで(自民党の)長期政権がずっとやってきた中で少子化対策の結果が出ない」と踏み込んだ上で「実際数が減ってきていることに対して検証はされているんですか」と質問。三原は「私ども、これから、はい、これからしっかり、そこを始めていって、何かのことによって向上したならば、その検証はなんなのか」などと回答した。
山里は「経済的な問題で結婚に踏み切れない。どういう支援をされるか」とも質問。三原氏は「それは賃金を上げていく。働き方改革もそこにつながってくる」などとした。