
東大薬学部の池谷裕二教授が24日、TBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)に生出演。大阪・関西万博で大量発生している「ユスリカ」について私見を述べた。
池谷教授は、今週の注目ニュースで話題を取り上げ、「万博会場で大量発生しているんですけど、幼虫のアカムシがものすごく生存能力が高いので、たぶん人の手では駆除できないはずなんですよ」と指摘。「だからもうこれは、あきらめた方が私はいいかな、と、そう思います」と語った。
安住紳一郎アナウンサーが驚いた顔で「へぇー」と応じると、池谷教授は「万博のテーマフレーズが『いのち輝く未来社会(のデザイン)』なので、これも命の輝きでいいんじゃないのかな。なんだったらミャクミャクに並んで第2のマスコットにしてもいいじゃないかな」と冗談ぽく語ったが、その後は真顔で「それぐらい生存力が高いので、これはもうしょうがないかな」と解説した。
安住アナに「ユスリカの幼虫がアカムシ?」と確認されると、池谷教授は「釣りの餌とかになっているんですよね。普通は魚が寄ってきて食べちゃうんだけど、大量発生すると。でも人工池だと魚がいないから、駆除できないと思います」とした。
ユスリカは蚊のように人を刺すことはなく、基本的には無害だが、死骸がアレルギーの原因になるケースがある。万博では、大手製薬会社が協力するなどして、駆除に乗り出している。