
映画「平場の月」(11月14日公開、土居裕泰監督)製作報告会見が22日、都内で開催され、中村ゆり(43)でんでん(75)吉瀬美智子(50)坂元愛登(16)一色香澄(14)の出演が発表され、登壇した。
同作は、作家朝倉かすみ氏による山本周五郎賞受賞の同名小説が原作。中学時代の初恋の相手同士が再会し、ひかれ合う大人のラブストーリー。主演は堺雅人(51)。妻と別れ地元の印刷会社に再就職し、平穏な生活を送る青砥健将を演じる。初恋相手の須藤葉子は井川遥(48)が演じる。坂元は堺演じる青砥の、一色は井川演じる須藤の中学時代をそれぞれ演じる。
坂元は堺の出演作品を見て研究した。「作品を沢山見て、堺さんの中学時代として、ふさわしくなればと思った」。だが「どうしても堺さんのお芝居に似せようとすると大人っぽくなってしまうので、ふんわりと自分の中で感じられたらなくらいで演じた」という。
一色は映画初出演。「大人になった須藤葉子につながる大事な時代だと感じていたので、井川さんにしっかりつなげられるキャラクターを作れたらと思っていました」。現場では、自分なりに理解したキャラクターを現場で見せ、「監督から丁寧に教えていただきました」という。
土井監督は「責任重大な仕事だなって」と振り返った。だが、「持っているものがすごい。目を見れば分かる」とし、「オーディションの時、かたくなさの奥にあるもろさを感じたので、わりとすぐに選んだ」と明かした。
坂元と一色が中学時代を演じたのちに、堺と井川の撮影となった。2人の映像を見た堺は「よかった。結構プレッシャーがあった」。井川は「エモかった。もうそこに須藤がいた」と称賛した。