
俳優藤原竜也(42)が7日、彩の国さいたま芸術劇場大ホールで、主演を務める舞台「マクベス」の最終通し稽古を行った。
吉田鋼太郎(66)が、16年に亡くなった蜷川幸雄さんの後を継いで芸術監督を務める「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」の2作目。「マクベス」はシェークスピア4大悲劇の中でも特に人気が高く、後世の芸術作品にも大きな影響を与えてきた。21歳でハムレットを演じて以来、シェークスピアの世界に挑み続けてきた藤原が、満を持して挑む。
マクベスが抱える葛藤を、圧倒的なエネルギーと繊細な感情で体現。8日の開幕を前に「とうとう初日を迎えます。鋼太郎さんによる大胆かつ緻密な演出のもと、素晴らしい仲間たちと共に厳しい稽古期間を乗り越えてきました。私にとっても挑戦の1作となります。劇場で皆さまに見ていただけること楽しみにしております。全身全霊で『マクベス』に挑みたいと思います」と意気込みを語った。
次第に狂気をはらんでいくマクベス夫人役は、土屋太鳳(30)が演じる。演出と上演台本を担当した吉田も、3人の魔女の1人として出演し、マクベス夫妻を悲しい末路へ導いていく。
公演は25日まで同所で埼玉公演を行った後、宮城、愛知、広島、福岡、大阪の全国5カ所で上演予定。