
元神奈川県警捜査課一課長の鳴海達之氏が5日、フジテレビ系「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)に生出演。川崎市でアルバイト岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)が一部白骨化した遺体で見つかり、元交際相手の白井秀征容疑者(27)が死体遺棄容疑で逮捕された事件を検証した。
鳴海氏は神奈川県警時代にストーカー対策に尽力してきたことが紹介された。MCの俳優谷原章介(52)から「ご自身が勤務されていた神奈川県警でこういった事件が起きました。どう思われますか?」と問われて「2年前にも同じような事件があって、人身安全対策課という組織が特化して運用しているんですが、12年前にその前身組織を私たちでつくったんですね。その理由はこういうことを2度と起こさないためなんですよ。また起きてしまったんで、なぜこのようなことが起きたのかなというのをよくよく検証して、今後こういうことがないように、もっとこんなことができたんじゃないか、ということをやっていかなきゃいけないと思う」と発言した。
岡崎さんと白井容疑者は昨年春ごろから交際が始まったものの、以後別れて復縁することを繰り返し、岡崎さんが白井容疑者のストーカー行為を訴えていた。岡崎さん側は、地元警察に何度も通報をしていた事実が判明している。
コメンテーターのカズレーザー(40)は「警察の発表では何度も復縁を繰り返していた。そういうことが繰り返されると警察としては民事に介入できないってことで動けなくなるってことなんでしょうか」と質問。鳴海氏は「まず、民事不介入の原則なんてもうありませんから、相談があれば、その中で犯罪になるものはピックアップして対応していくというのが、数十年前から警察はそういうスタイルですから」と話した。
カズは「疑いがあったらすぐに介入する?」と聞き返すと鳴海氏は「そうですね、すぐに介入しますね。被害届の取り下げに関しては、1人だったらなかなか冷静な判断もできないでしょうし、背景がなにかわからないので、詳しく説明を聞かなきゃいけない。今後のこともていねいに説明して『こういう風に進んでいきますよ、っていうあなたの命を守るためなんだから』という説明はしていると思うんですが、背景にある暴力に支配されちゃうと、なかなかもうけっこうです、というケースがあることはあります」と話した。