
野村康太(21)が2日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演映画「6人ぼっち」(宗綱弟監督)初日舞台あいさつで、自分のキャラクターは「日によります」と明かした。劇中で、高校生活1度きりの修学旅行を前に、友達が1人もいない“陰キャ”ながら6人の“ぼっち”をまとめようと奮闘する班長・加山糸を演じた。一方、自身のキャラクターは「陽キャの時も、陰キャの時もある。陽キャ の時は、ウェ~イ、と」と自身のキャラの一面を明かした。
野村は「撮影は、僕が19歳の頃。1年半くらい前。率直にうれしいですし、ようやく皆さんにお届けできた」と、映画が公開できた喜びを口にした。自慢話ばかりで空気が読めない五十嵐大輔を演じた、松尾潤(24)の髪が伸びたのを見て「髪が伸びたくらいの年月です」と言い、笑った。
撮影中のエピソードに話が及ぶと、野村は松尾から「最初、人見知りだった」と言われ「最初、結構…これでいいのかなと。教室で潤君(松尾)に話しかけられた気がします」と振り返った。「いいムーブ、起こせた? 早く、みんなと仲良くなりたくて」と振り返った松尾に「助かった。そこから心が開いた」と感謝した。
劇中で教師を演じ、この日、司会を務めた、かが屋の賀屋壮也(32)から「リアルな修学旅行は?」と質問が出た。野村は「コロナで高校の時、行けなくて、中学校の頃は行けたんですけど」と、コロナ禍で高校時代は修学旅行がかなわなかったと明かした。その上で、中学時代の修学旅行を振り返り「思い出した、できごとがあって。行きの新幹線で、仲の良いグループでウォーイとなって。はしゃぎ過ぎた。うるさいから、帰りは3人席に1人で(座らせられた)。テンション上がっちゃって(騒いだ)自覚、あります」と笑った。
この日は、ガリ勉で接しにくい新川琴役の鈴木美羽(25)と、ネガティブでおとなしく気の弱い山田ちえ役の中山ひなの(20)も登壇。当初、参加予定だった、修学旅行当日に突然やってきたひきこもりの生徒・飯島祐太郎役の吉田晴登(24)と、自己中女子高生TikToker馬場すみ役の三原羽衣(22)は、都合で欠席し、メッセージを寄せた。
◆「6人ぼっち」 高校生活1度きりの修学旅行に盛り上がるクラスメートをよそに、クラスに一人も友達がいない“ぼっち”の加山糸(野村康太)と、同じく誰とも班を作れなかった4人の生徒たち。そこに、なぜか修学旅行当日にやって来たひきこもりの生徒1人を加え、半ば強引に同じ班にされた、全く息の合わない6人のぼっちたちが奇妙な修学旅行を通じて初めての青春を送る。