
俳優武田鉄矢(76)が30日、スペシャルキャスターを務めているフジテレビ系「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)に出演。自身の過去の「名セリフ」について、異例の“生謝罪”をした。
武田はこの日、さまざまなことをカンペを使って解説する水曜日の人気コーナー「教えて サン!八先生」に出演。代表作ドラマ、TBS系「3年B組金八先生」シリーズの中で自身が教師として生徒に話した「人と言う字は人と人が支え合って立っています」という趣旨の名セリフについて「すいませんでした。“人”という字は支え合っておりませんでした」と打ち明け、スタジオで頭を下げた。
武田は「昔、こんな番組やっておりましたね」と「金八先生」に触れつつ、「“『人』という字はね、人と人とが支え合って立っています”と遠い昔、テレビの中学校の先生(自分)がそんなアドリブを番組の中で言いまして、これがウケたものですから調子に乗りまして…。(『金八先生』での)次なる漢字の説明として“ゆっくり歩いていいんだよ。『歩』という字はね、少し止まると書く”…なんて言いましてね。これでまたウケたもんでありまして、そのうちに金八先生はなんか漢字の先生で有名になりまして、生徒にお説教する時は必ず一文字空中に書いてくれ…というのがシリーズの定番になったんですが、どんどんシリーズが続きますものですから、漢字の数が足りなくなりまして。とうとう本屋に駆け込んで、そこから漢字の勉強を始めたんでありますね」と当時を振り返った。
そこで「白川文字学」を確立したといわれる、06年に96歳で亡くなった漢文学者、白川静さんの著書にめぐりあったという。武田は「その本をめくって読んでおりましたら、こんなことが書いてありました。“人という字は支え合っておりません”と書いてありまして。えっ?とショックを受けまして、そのかたの本を一生懸命読んだ」などと続けた。
武田はその後、「白川文字学」などについて詳細に解説を続け、コーナーの最後に「もう1度繰り返させてください。人と言う字は支え合っておりませんでした」と話した。
それを聞いた、メインキャスターの谷原章介が「“人と人は支え合っている”という、あれは何なんですか?」となぜそんなアドリブを「金八先生」の中で言ったのかなどを改めて質問すると、武田は「えっと、後でまた、ゆっくりご説明します」とちゃめっ気たっぷりに話し、笑いを誘っていた。