
3人組女性ボーカルグループ「et-アンド-」が15日、東京・代官山UNITで、解散前最後のワンマンライブ「et-アンド- One Man Live ~The Last~」を開催した。
ワンマンライブとしては自身最大規模の会場。最年少の栗本優音(19)のかけ声が客席に響き渡り、デビュー曲「#tokyo」で幕開け。野島樺乃(23)は「迎えたかった、迎えたくなかったラストライブ。ついに今日が来てしまいました」としみじみし、山崎カノン(24)は「みんなの目の中に、脳裏に焼き付けていただけたら」と呼びかけた。
et-アンド-は、元SKE48の野島をリーダーに、栗本、山崎、モラレスきあらの4人で21年7月、デビュー。23年12月にモラレスが脱退し、昨年7月には3人体制初のデジタルシングルをリリース。今年1月に、今月31日をもってグループを解散することを発表していた。個々としての活動は今後も続けていく予定という。
シングル曲「Eenie,meenie,miney」や「Bubble Hour」のほか、SPEEDの「White Love」、PUFFYの「アジアの純真」などもパフォーマンス。高い歌唱力に、それぞれの個性が調和した美しいハーモニーで会場を包み込んだ。
アンコールではそれぞれがファンに向け、思いを伝えた。山崎は涙を拭いながら「約4年間、長いようで本当にあっという間でした」と回想。グループ名「et-アンド-」について「私たちの曲を通して人と人とがつながるという意味が込められています」とし、「こんなにたくさんのandy(ファンの総称)に出会えて、たくさんつながることができて、すごく幸せで本当に楽しい4年間でした」と感謝した。
デビュー当時16歳だった栗本は「メンバーと夢に向かって走り続けられたこと、こんなに温かいandyのみんなに会えたこと、本当に幸せです」と笑顔。「今日でet-アンド-のメンバーとして舞台に立つことは終わっちゃいますが、歌を続けたいと思っているので、またandyのみんなと出会えたらと思ってます」と伝えた。
最後に野島は「約6年在籍したSKE48を卒業して、10代ラストの大きな挑戦として覚悟を決めて務めさせていただきました」と回想。「リーダーとしてもうちょっとできたかもなと思った節はたくさんあります」と吐露しつつ、「がむしゃらにステージに立って、いろんな方とet-アンド-の曲を通して出会うことができました。自分自身をet-アンド-がすごく成長させてくれたような気がしています」と涙ながらに語った。
そして野島は「泣いて終わるのはらしくないじゃん!」とにっこり。最後は会場一帯となってタオルを振り回し、明るく締めくくった。2時間超のステージで、これまで磨き上げたパフォーマンス力と絆を存分に発揮。約4年間の活動に1つの区切りをつけた。