
元阪神タイガース監督の矢野燿大氏(56)が、15日放送のMBSテレビ「ごぶごぶ」(土曜午後0時54分=関西ローカル)に出演。元監督の故星野仙一さんとの思い出について語った。
番組では、矢野氏とダウンタウン浜田雅功(61)が、矢野氏も愛用していた野球用具メーカーのZETTを訪れて、グローブの製造工程を見学した。
その途中、浜田が「(現役時代に)対戦していて嫌やった選手って、どういう人ですか?」と質問。矢野氏は元広島の前田智徳氏や、元巨人の高橋由伸氏を挙げた。ピッチャーでは、DeNA現監督の三浦大輔氏を挙げ、「嫌なピッチャーでしたね、僕にとっては。明日(先発が)三浦やったら『嫌やなぁ』って…マジか~と思って…」と笑わせた。
さらに浜田が「ちょっと有名なアレですけど…星野監督はやっぱり、どんな感じの方やったんですか?」と質問。矢野氏は「もう…むちゃくちゃ怖いです。一番怖いです。でも一番優しいのも星野さんっていう感じで」と明かした。
矢野氏は中日時代に当時の監督である星野さんの指導を受け、97年オフに阪神へ移籍。01年オフに星野さんが阪神の監督に就任し、再び同じ球団となった。
「それがよかったです。あそこで免疫ができたんで。阪神に来ても大丈夫だったし、阪神に来て優しくなられたんで…。(中日時代は)もう、むちゃくちゃでしたね」と打ち明けた。
中日時代のエピソードについて「1回、落合(博満)さんにホームラン打たれて…。その時、指示を僕がちゃんと伝達できてなかったんですよ。試合終わったら、説教部屋みたいに全員ミーティングルームに集められて。失敗したやつは一番前に座っておかないといけない。当時、赤坂プリンス(ホテル)で、(星野さんが)『お前ら、俺の言うことが何もできへんのか!』って言って、椅子を赤坂プリンスの窓ガラスに向けて、ウワーっと投げだしたんですよ」と激怒されたことを振り返った。
続けて「赤坂プリンスのガラス、強かったですね。ビクともしなかった」と笑わせ、「ビックリしました。その後、コーチと一緒に星野さんの所に行って、正座してひたすら謝って、許してもらえたっていう…。星野さんとの試合だったら、そんなことがいっぱいだったんで。今思えば、めちゃくちゃ面白かったです」と懐かしんでいた。