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セリーヌ・ディオン AIで作られた自身の「偽物」楽曲が出回っていると述べ、ファンに警告


歌手セリーヌ・ディオンが、AIによって作られた自身の偽楽曲が出回っていると警告しました。ディオンは「タイタニック」の主題歌などで知られていますが、難病の影響で2023年の公演を中止しています。彼女はインスタグラムで、AI生成の未承認楽曲がオンラインで流通していることを指摘し、これらは公式ではないとファンに訴えました。また、他のアーティストもAI技術による権利侵害に反発しており、200人以上がAI音楽生成の停止を求める書簡に署名しています。

セリーヌ・ディオン(2008年8月撮影)

24年夏のパリ五輪開会式で「愛の讃歌」を披露してステージ復帰した歌手セリーヌ・ディオン(56)が、人工知能(AI)によって作られた自身の楽曲と思われる「偽物」が出回っていると述べ「承認されていない」とファンに警告した。

米映画「タイタニック」(97年)の主題歌で知られるディオンは、22年12月に免疫性神経疾患である難病スティッフ・パーソン症候群と診断されたことを公表。歩行が困難になるなど日常生活に支障をきたすだけでなく、声帯を使ってこれまでのように歌えないと明かし、23年の公演を中止した。

ディオンはインスタグラムを更新し「セリーヌ・ディオンの音楽パフォーマンスや名前、肖像が含まれている許可されていないAI生成の音楽が現在、オンラインやさまざまなデジタルサービスプロバイダーに出回っていることが判明した」とコメント。「これらの録音は偽物であり、承認されておらず、公式ディスコグラフィーからの曲ではないことをご承知おきください」とつづり、注意を促した。

AI生成音楽を巡っては24年4月に歌手ビリー・アイリッシュやエアロスミスら200人以上のアーティストが、AI開発者、テクノロジー企業、デジタル音楽サービスに対してAI音楽生成技術の使用をやめるよう求める公開書簡に署名している。最近もポール・マッカートニーが英BBCのインタビューで英政府に対してAIからアーティストを保護するよう求めており、多くのアーティストが権利侵害を訴えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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