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仲代達矢は戦っている人、努力の人、昔より…? 無名塾俳優たちが近くで見てきた素顔を語る


俳優の仲代達矢を中心とした舞台『肝っ玉おっ母と子供たち』に出演する無名塾の若手俳優たちは、仲代の過去のエピソードや舞台への姿勢を語りました。進藤健太郎は、仲代がかつて六本木の俳優座劇場へ徒歩で通ったことや日本橋でバーテンダーとして働いた経験を紹介し、その時の思い出に感極まりました。川村進は、仲代が日々悩みながら稽古に励む姿を証言し、彼を戦い続ける人と評しました。また、山本雅子は「けちょんけちょんにされる」という経験を通じて、仲代が努力し、常に自らを向上させる姿勢を見せ続ける様子を述べ、彼へのライバル心も引き出しました。芸術への熱意と絶えざる戦いへの敬意がにじみ出たインタビューです。

笑顔で写真に納まる仲代達矢(右から2人目)ら舞台「肝っ玉おっ母と子供たち」の出演者。左から山本雅子、川村進、1人おいて進藤健太郎

仲代達矢のインタビューには、「肝っ玉おっ母と子供たち」に出演する無名塾の俳優たちも同席した。

進藤健太郎は、車を運転して仲代と出かけた時のことを明かした。進藤は「渋谷を過ぎたあたりで、仲代さんが『この辺から(六本木の)俳優座劇場へ、お金がないから歩いて行ったんだ』と聞きました。それを3年間続けられた。さらに日本橋の方に行ったら『そういえば、この辺でバーテンダーのアルバイトをしてた』とも聞きました。戦後、空腹と貧しさと同じように芸術に飢えていたと書かれたのを読んだことがあったので、その姿を思い感極まってしまいました」。

川村進は「仲代さんと一緒に稽古をしていると、常に悩んで、迷って、戦って…という姿を僕らは見てきてます。仲代さんを直接知らない方が頭の中に思い浮かべるのは達人とか、名人みたいな感じかもしれないですが、僕の知ってる仲代達矢という人はいつでも戦ってる人です」と話した。

山本雅子は「昔より怖くなくなりました。けちょんけちょんにされるってこういうことかというのが日々ありました」と言うと、仲代も隣で苦笑い。さらに山本が「いつも戦ってる、プラス本当に努力の方で、背中で見せてくれる」との言葉に、仲代は「弟子でありながら競争相手ですから、負けたらどうしようもないですから」とライバル心をのぞかせた。

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