
女優で歌手、作家の中江有里(50)の27年ぶりの主演映画「道草キッチン」(白羽弥仁監督、今秋公開)に歌手で女優の今陽子(73)が出演する事が12日、発表された。
2007年(平19)の「魂萌え!」以来の映画出演となる今は「すごく久しぶりの映画(笑い)」とした上で「中江有里さん、白羽監督ともすぐ仲良くさせていただき、若いスタッフたちとも打ち解けて楽しいロケでした。徳島にトータル2週間近く滞在まわりに何もないのがすごく新鮮でした。吉野川あたりの田園風景がすごく奇麗でロケの合間の散歩が最高でした。徳島にも詳しくなりましたよ(笑い)。全く歌のない本格的女優業やらせていただきチョッピリ緊張しましたがうれしかったです」と話している。
他に金井浩人、村上穂乃佳、本間淳志、荒木知佳、芝博文、仁科貴、ファム・ティ・フォン・タオ、大塚まさじ等が出演する。
中江の映画主演は、1998年(平10)に公開された映画「風の歌が聴きたい」(大林宣彦監督)以来となる。中江が演じる50歳の主人公・桂木立(りつ)は、都会で小さな喫茶店を営むが、身寄りがなく余生を1人で生きていこうと決めていた。だが、再開発の影響で店の立ち退きを余儀なくされる。そこに突然、徳島県吉野川市から相続に関する通知が届き、訪れたことのない徳島への地へ移住を決める。立が初めて訪れる徳島の地で、地元の人たちや日本で生きるベトナム人たち、そしてベトナム料理を通じて生き方を見つめなおす。