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安住紳一郎アナ「3回使える処方箋」紹介にスタジオ驚き「全然知らなかった…」識者は課題も指摘


TBS系「情報7daysニュースキャスター」に出演した安住紳一郎アナウンサーが、高額療養費制度の変更と「リフィル処方箋」について報告しました。リフィル処方箋は、医師から「リフィル可」の表示があると、1枚の処方箋で診察なしに3回まで薬を受け取ることができる制度です。この制度は、患者の負担を軽減し、医療費の抑制にもつながるとされています。しかし、東大薬学部教授の池谷裕二氏は、「お医者さんに直接行かなくても良いということを言いにくい」との課題を指摘しました。さらに、医療関係者間では制度の告知が難しく、まだ浸透していない現状も述べられました。安住氏は、リフィル処方箋が特に慢性疾患の患者にとって利便性があることを解説しましたが、医師の診察が必要なケースもあると伝えました。

安住紳一郎アナ(2023年12月撮影)

TBS安住紳一郎アナウンサー(51)が8日、総合司会を務めるTBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)に生出演。高額療養費制度の見直しをめぐる報道の中で紹介した医療制度に、スタジオで驚きの声が漏れた。

番組では、石破茂首相が、今年8月に予定していた患者の負担上限額の引き上げを凍結したことなどを報道。その流れで処方箋により安価となる薬の一部が、市販薬とほぼ同じ効果のため、保険適用外となる可能性にも触れられた。

ここで安住アナは「実はこれはもう制度的にはスタートしているんですが。『リフィル処方箋』の活用ということで」とフリップを提示。「処方箋が1回出されますと、『リフィル可』ということになりますと、最大3回まで薬の受け取り可能」と、医師から処方箋に「リフィル可」の表示をもらうことで、1枚の処方箋であと2回、診察を受けずに薬の受け取りが可能な制度を紹介した。フリップでは、受診による医療費の抑制効果もあることが示された。

この制度について脚本家の三谷幸喜氏(63)から「全然知らなかった」とつぶやきが漏れると、著述家の湯山玲子氏も「知らなかった」と驚いた表情。東大薬学部教授の池谷裕二氏は「3年前から実はある制度で、これは患者さん自身の負担が減る。今までは病院行って処方箋もらって薬局行って、というのだけれども、それを二つ行かなくても、お医者さんの方に行かなくても、処方箋さえ持っていれば3回までは、おかわりができる、という制度なので、患者さんが払うお金は減る」と解説した。

三谷氏から「先生はご存じだった?」と聞かれると、池谷氏は「これは3年前に制度ができた時に、私はすぐ、勉強のために使ってみました」とした上で「やっぱりなかなか言いにくいですよね。今までかかっていたお医者さんに『もうあなたのところに行かなくてもいいですから。薬局だけで何とかしますから』と言いにくいじゃないですか」と問題点も指摘した。

三谷氏は興味津々の様子で「先生に言うってことですか?」と質問を重ね、池谷氏は「そうですね。リフィルにしてください、って」と応じた。その上で「あと先生側としても、患者さんの数が減っちゃうから、お医者さんもこんなものがありますよ、となかなか宣伝しづらいこともあって、まだリフィル処方箋は浸透してないですよね」との課題も解説した。

安住アナは「2回目と3回目の診察がいらなくなる、ということになりますよね」とあらためて説明。湯山氏は「遠隔の病院で通えない人なんか、成人病なんかずっと投薬をやらないといけないと、これは楽ですよね」と感想を述べた。安住アナは「ただ臨床の先生からすると、2回目3回目でもしかしたら症状が変わっているかもしれないので、心配なので一応見せてください…」というケースも推測。池谷氏は「実際にそういうことはあります。あと自分で勝手にやられちゃう心配、薬を飲まれちゃう心配というのはあるので、これも善しあしかなと思います」と指摘した。

三谷氏が「塗り薬とかいいかもしれないですね」と聞くと、池谷氏は「塗り薬とか、あと、高血圧とか糖尿病とかの慢性疾患には、こういうのを利用して欲しい」と語った。

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