
櫻坂46の11thシングル「UDAGAWA GENERATION」の“BACKSメンバー”による単独ライブ「11th Single BACKS LIVE!!」が、3月6、7日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナで開催された。同シングル収録曲「Nothing special」でセンターに立つ三期生の中嶋優月が初座長を務めた。
オープニングでセンター中嶋が「Buddies!(ファンの総称)『BACKS LIVE!!』最終日、盛り上がっていくぞ!」と呼びかけ、最新シングル収録曲「ULTRAVIOLET」からスタート。11人のメンバーたちがパフォーマンスを届けた。「愛し合いなさい」「19歳のガレット」「確信的クロワッサン」と続け、「夏の近道」では増本綺良がセンターを務めて大歓声を浴びた。
中嶋は「私はこのライブを、11人の思いがしっかり届くものにしたいなと思っています。というのも、この11人は内に秘める熱さがあるメンバーだなと思うので、それを直接しっかり届け切りたいです」と宣言し、拍手を浴びた。グループ最後の一期生で、卒業を控えている小池美波も出演した。「最後だからとかではなく、今日も櫻坂46の一員としてライブを全うしたい」と誓った。
ライブ後半には中嶋がセンターに立ち「条件反射で泣けてくる」を披露。小島凪紗センターで「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」、大沼晶保センターで「僕は僕を好きになれない」と続け、武元唯衣のセンター曲「油を注せ!」と次々とパフォーマンスした。
本編ラストで中嶋は「私は、自分1人だったら普通の人間。加入前からそう思うことが多かったです。何者かになりたい、変わりたいとすら思えなかった瞬間もあります。期待しなかったら傷つかない、そういう弱気な面がずっと嫌いでした」と打ち明けた。その上で「このメンバーと一緒にライブを作っていく中で、私と同じような感情を持っている誰かに『無駄なことなど1つもない』と伝えたくなりました。好きになれない一面もこのステージで生かしてやろうと、そういう思いでステージに立っています。1人だったらなんでもない自分が、誰かに力を届けられるかもしれない。この櫻坂46という場所は、私にとっての希望です」とスピーチ。「Nothing special」を披露した。
アンコールではメンバーが2日間のライブを振り返った。幸阪茉里乃は「今回は明るいメンバーがそろっていて、リハーサル期間からネガティブな感情になった記憶がなくて。座長を務めてくれたゆーづ(中嶋)はずっと変わらず、メンバーの前で不安な顔を見せずに、“家族の名前当てゲーム”とかしょうもない遊びにも付き合って笑ってくれて…」と笑顔を見せた。小池は「私が初めて『BACKS LIVE!!』に参加したのはサードシングルの時。当時はプレッシャーで苦しく感じて、自分のことでいっぱいいっぱいでしたが、気付いたら『BACKS LIVE!!』がこんなに楽しい空気になっていて。卒業する前にもう一度経験させていただけたことがうれしく思いました」と伝えた。
小田倉麗奈は「10枚目シングルをけがでお休みしてしまったので、今シングルは私自身どうなってしまうんだろうと思っていた中で、このメンバーだったからこそ、皆さんと一緒だったからこそ楽しいライブを作れたことがうれしかったです」と感謝。中嶋が「みんなで最後、笑顔で歌いましょう!」と呼びかけ、「I'm in」で会場が一体となった。
さらなるアンコールを求めるファンの声援と手拍子が続くと、ダブルアンコールに突入した。メンバーが再度ステージに登場し、中嶋が「皆さんの声がよく聞こえてきて、気持ちの共有ができていたのかなと実感しました」と涙ぐんで喜びを伝えた。「最後に今日までの思いを込めて、全力でお届けします!」と再び「Nothing special」をパフォーマンスして、2日間を完走した。