
4日にネットフィリックスで配信が始まった英国のヘンリー王子(40)の妻メーガン妃(43)の新たなライフスタイル番組「ウィズ・ラブ、メーガン」が、「観る価値がない」「傲慢(ごうまん)」と酷評されている。「料理やガーデニング、おもてなし」をテーマに米カリフォルニア州の邸宅に友人らを招いてもてなす全8エピソードからなる番組は、多くの欧米メディアが「退屈」「何を伝えたいのか分からない」「自己中心的」などと批評している。
キッチンで著名シェフと料理を作り、庭で農作物やハチミツを収穫したり、バスソルトを作ったりしてゲストをもてなす内容だが、撮影場所は実際の妃の住まいではなく、番組のために借りた邸宅であることも、作り物でうそくさい印象を与えている。さらに、ナレーションや紹介がないことから番組の目的が明確ではないとの指摘も多く、「視聴者に向けに作られた番組ではなく、ホスト(妃)のための体験として作られている」「何の文脈もなく、妃の美しいものと農場から食卓へという料理のファンタジーの世界に放りこまれる」などと、酷評されている。
また、第2エピソードでゲストとして出演した友人の女優ミンディ・カリングが、妃を「メーガン・マークル」と旧姓で呼ぶと「メーガン・マークルと言い続けるなんて、とてもおかしいわ。私は今サセックスなのよ!」と指摘する場面も出てくるが、ゲストとの個人的な深い会話は出てこない。
さらに、食用の花をさまざまな料理に過剰に使用するなど現実離れした演出も、景気後退の瀬戸際にある中で視聴者の共感を得ることは難しいとの声もある。(ロサンゼルス=千歳香奈子)