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演歌歌手岩本公水(49)が3日、東京・台東区の浅草ビューホテルで、30周年記念のディナーショーを開催した。
シルバーのドレスに黒のショールを身にまとい、シャンソンの名曲「愛の讃歌」で前半をスタート。「30周年の節目に歌えることに感謝しています。私は昭和50年6月生まれで、昭和100年の半分はともに歩んできたことになります」とあいさつ。「今日はトリオ、3人組と言われていた方々が築き上げた時代の楽曲で、日ごろ歌っていない曲を選んでみました」と続けた。
そして元祖御三家の「高校三年生」(舟木一夫)、「星のフラメンコ」(西郷輝彦)、「恋のメキシカン・ロック」(橋幸夫)と続け、花の中3トリオの「せんせい」(森昌子)、「わたしの青い鳥」(桜田淳子)、「プレイバックpart2」(山口百恵)で会場のボルテージをアップ。新御三家の「私鉄沿線」(野口五郎)、「お嫁サンバ」(郷ひろみ)、「ギャランドゥ」(西城秀樹)と昭和を彩った名曲の数々で会場をわかせた。
後半ではクジャク柄の華やかな着物姿で、オリジナル曲「えんか坂」「しぐれ舟」「春蝉」「演歌はいいね」や最新曲「瀧の恋歌」などを歌唱。計18曲の岩本ワールドでメモリアルライブを飾った。
MCでは「地元秋田の高校を卒業後、上京して有線放送の電話オペレーターをしている時にスカウトされました。95年5月24日にキングレコードから『雪花火』でデビュー。その2年後にNHK新人歌謡コンテストでグランプリを獲得して、第48回NHK紅白歌合戦に初出場を果たしました。でも、10年の節目に体調を崩して声が出なくなって3年近く休養。その3年間は今までできなかった両親との時間、習い事、また自分を見つめなおすことができる大事な時間でした」とこれまでの道のりを振り返った。
そして「不器用ではありますが、私の歌声を待ってくれている方のために、これからも歌っていきたい」と31年に向かって歩んでいくことをファンに誓った。
会場には趣味の陶芸品も飾り、歌と陶芸の“二刀流”でファンを喜ばせた。