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タカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校111期生39人の卒業式が1日、兵庫・宝塚市の同校で行われ式典終了後、成績上位の代表4人が取材に応じた。
総代を務めた光田悠那(みつだ・ゆうな=名古屋市)さんは、男役志望で、あこがれの先輩は元雪組トップ彩風咲奈。「大好きな学びやでの生活が終わってしまうと思うと寂しい気持ちは残りますが、これから始まる新しい生活への希望で胸がいっぱいです」と言い、最も印象に残っていることとして、講堂裏の掃除を挙げ「頑張りました。成長できた」と懐かしんだ。
この後、宝塚歌劇団へ入団式に臨むが、「華やかでエネルギーあふれる男役を目指してこれからも精進します。宝塚を愛してくださるすべてのお客さまに夢と希望を届けられる舞台人を目指します」と決意表明した。
同じく男役希望の三枝友梨乃(岡山市)さんは「感謝の気持ちでいっぱい。喜びで胸いっぱい」と卒業を喜んだ。あこがれは星組人気スターの暁千星。「舞台の上で華やかに、いつも全力な男役になれるよう頑張ります。お客さまに笑顔をお届けできるような舞台人になりたい」と笑顔を見せた。
娘役志望の今井絢音さん(兵庫・明石市)は、元花組トップ娘役星風まどかのような「いつも笑顔がステキで、品のある娘役になりたい」といい、「私があこがれたように、私たちの舞台を見てあこがれてくれるお客さま1人ひとりに、夢や愛をお届けできる舞台人になりたい」と目を輝かせた。
南田愛弥(なんだ・まなみ=岡山市)さんも娘役志望。「どんな時も初心を忘れず、素直な心を持った娘役になりたい」。元宙組トップ娘役実咲凜音にあこがれており、「先輩のように、より多くの方々にあこがれられる存在になれるよう精進したい」と目を輝かせた。
111期生は23年4月、競争率15・3倍の難関を突破して入学。2年に及び、仲間と励まし合いながら歌、ダンス、演劇などを学んできた。
同日午後以降、宝塚歌劇団で入団式に臨み、劇団へ入団。4月19日に宝塚大劇場で開幕する星組公演「阿修羅城の瞳/エスペラント!」で初舞台を踏む。