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亡くなったジーン・ハックマンさん、妻の遺体は一部ミイラ化 死亡時期に差の可能性


米ニューメキシコ州サンタフェ近郊で、俳優ジーン・ハックマンと妻ベッツィ・アラカワの遺体が発見された。発見までに数日から数週間が経過した可能性がある。遺体は別々の部屋にあり、腐敗が進んでいたが、外傷は見当たらなかった。アラカワさんの遺体近くには電気暖房機と薬の容器が散らばっており、家の中で一匹の飼い犬も死亡していた。捜査当局は事件性がないとしつつも、すべての可能性を排除していない。死因は依然として不明で謎が深まっている。

ジーン・ハックマンさん(ロイター)

2月26日に米ニューメキシコ州サンタフェ近郊の自宅で死亡しているのが見つかった俳優ジーン・ハックマンさんと妻ベッツィ・アラカワさんの死亡時期に関し、数日から場合によっては数週間前に亡くなっていた可能性があることが分かった。

2人の遺体は別々の部屋で発見され、腐敗が進んでいたという。アラカワさんの遺体は顔が膨張し、手足はミイラ化していたと複数のメディアが伝えている。死因は分かっていないが、捜査当局は現時点で事件性はないとする一方で不審な点もあるとして、すべての可能性は排除できないとの考えを示している。

米ピープル誌などによると、ハックマンさんは衣服を着た状態でマッドルームと呼ばれる家に入る前に汚れた靴などを脱ぐスペースで横たわっており、遺体のすぐ近くでサングラスが見つかったことから、転倒した可能性があるという。一方のアラカワさんは、浴室の床に横たわっており、そこから3~4.5メートル離れた浴室のクローゼットの中で夫妻が飼っていた愛犬ジャーマンシェパードの一匹も亡くなっているのが発見された。一方で、他の2匹の犬は、敷地内で元気な状態で生きているのが見つかったという。

アラカワさんの頭の近くには電気暖房機があったといい、カウンターの上には処方薬の容器があり、中身が散らばっていたという。薬の種類などは明らかにされていないが、死因特定の重要な証拠となる可能性がある。

2人に外傷はなく、消防士も地元のガス会社もガス漏れの明らかな兆候は確認できなかったと同誌は伝えており、謎が深まっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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