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2代目帝国劇場「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」で59年の歴史に幕、3代目は30年度再開場


東京都千代田区の帝国劇場が2月28日、建て替えのため休館に入った。最終公演『THE BEST New HISTORY COMING』が大千秋楽を迎え、1910席の会場は「民衆の歌」と共に59年間の歴史に幕を下ろした。3代目帝国劇場は2030年度の再オープンを目指しており、設計者は小堀哲夫氏。新劇場では舞台と客席を90度回転させたレイアウトが採用され、観客の快適さを追求する計画だ。最後のカーテンコールには、市村正親、鳳蘭など多くの出演者が名を連ね、「帝劇の住人」と称された堂本光一も参加した。会場では「ありがとう帝劇」と掲げられたボードのもと、約50人のレジェンドたちが集い、観客と共に別れを惜しんだ。新たな時代を迎える帝国劇場の舞台では、引き続き錚々たるメンバーが活躍することが期待される。

休館前の最終公演大千秋楽のカーテンコールが終わり幕が降りるなか詰め掛けた観客に手を振る出演者たち(撮影・小沢裕)

演劇の殿堂、帝国劇場(東京都千代田区)が2月28日をもって、建て替えのため休館作業に入った。ミュージカルナンバーでつづるコンサート「THE BEST New HISTORY COMING」が大千秋楽を迎え、「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」で、59年間の2代目帝国劇場の歴史に幕を下ろした。3代目となる新・帝国劇場は30年度再開場を目指す。

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約1900人で満席になった帝国劇場が揺れた。最後のカーテンコールでは、出演者、観客が「民衆の歌」を歌い別れを惜しんだ。

ラスト2週間は、同劇場で上演されたミュージカル全53作品から計64曲の楽曲を歌唱するコンサートが開催された。プログラムと出演者替わりで行われ、前日27日とこの日の大千秋楽は、市村正親、今井清隆、鳳蘭らがゲスト出演した。

「ミスター帝劇」と呼ばれる市村は「ミス・サイゴン」から「アメリカン・ドリーム」、「屋根の上のヴァイオリン弾き」から「陽は昇り又沈む」を歌った。舞台のセンターを示す「0番」にキスをしてガッツポーズすると「しばしのお別れ。待ってろよという気持ち」と語り「新しい帝国劇場の『ミス・サイゴン』はオーディションを受けようと思います」などと話して沸かせた。

「ありがとう帝劇」のボードが掲げられたカーテンコールには、歴史を彩ってきた佐久間良子、北大路欣也らレジェンドたちが50人近く登壇。00~24年まで「SHOCK」シリーズに主演し、2128回の国内単独主演作歴代最多記録を持つKinKi Kids堂本光一は「帝劇の住人」と紹介され「この場にいるだけで光栄です」と感慨を語った。

進行も務めた井上芳雄は、声を詰まらせる場面もあったが「さみしいですが、僕たちは引退するわけじゃないです。いろんな劇場に会いに来てください。また、新しい帝劇でお会いしたいと思います。僕たちは帝劇が大好きです!」とメッセージを送った。

帝劇は66年に開場し全372作品(再演を除く)、そのうちミュージカルは53作品が上演された。【小林千穂】

○…3代目となる新帝国劇場の開場は2030年度と発表されている。設計者は建築家小堀哲夫さん。正面玄関の方角は変わらず、舞台と客席が90度向きを変え、エントランスの正面に客席を配置した計画になる。客席数は現在の劇場と同等数となり、舞台の見え方、トイレの待ち時間や列を検証し計画を進めているという。建築コンセプトは「THE VEIL(ザ・ベール)」で、皇居に面し、緑多い周囲の環境を鑑み「自然をまとい、自然に包み込まれるようなイメージ」になるという。

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