アカデミー賞主演男優賞を受賞した映画「フレンチ・コネクション」（71年）や、助演男優賞を手にした「許されざる者」（92年）などで知られる俳優ジーン・ハックマンさんが26日、自宅で妻とともに亡くなっているのが発見された。95歳だった。
米CNNなどによると、ニューメキシコ州サンタフェ郊外の自宅で、妻でクラシックピアニストのベッツィ・アラカワさんとともに死亡しているのが見つかったという。発見時、夫妻の愛犬もともに亡くなっていたという。
目立った外傷などはなく、死因は分かっていないが、当局によると夫妻と愛犬の遺体が隣人が呼んだ生活福祉調査の警察官によって発見されるまで、少なくとも1日は経過していたと伝えられている。
サンタフェ郡保安官は声明で、死因は捜査中だが、事件によるものとは現時点で考えていないと述べているものの、殺人、自殺、事故、または自然死のいずれも可能性があるとしている。
1990年に心臓発作を起こして一時引退も考えたハックマンは、病を克服してその後も多くの映画に出演してきたが、20年ほど前に俳優業の引退を公言。それ以降、アラカワさんとともに静かに暮らし、公の場から遠ざかっていた。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）
