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TBS龍宝正峰社長が26日、都内の同局で定例会見を行い、女性トラブルなどで芸能界を引退した中居正広氏(52)をめぐるフジテレビ問題について「フジテレビさんのことというだけではなく、テレビ放送に対する視聴者、世の中の信頼を維持することが一番大事」と話した。
実態把握のための社内調査を行い、21日には「芸能関係者と当社社員の関係調査についての報告」を同社ホームページで発表。中居氏の会合に同局の女性アナウンサーが参加していたという一部報道にも言及し、会食への当該アナウンサーの参加を確認したと報告していた。
同社長は「そこで不適切な事案はなかったと聞いておりますので、通常の会食に参加することはあり得ると思いますので、それ以上でもそれ以下でもないと現状では思っております」とコメント。「アナウンサーを引きずり回すという風習はうちの会社はないので、それは安心していいかなと思っています」と話した。
コンプライアンス(法令順守)担当の井上波取締役によれば、当該アナウンサーがフジテレビの編成幹部と知り合ったのは2022年ころ。複数局のアナウンサーやプロデューサーが集まる食事会に出席した際に面識を持ったという。井上取締役は「そこでも不適切なことはなかったということです。(不適切とは)基本的に今回は性的なことがあったかを中心にヒアリングしておりますが、それも含めて、本人が不快に思ったことはなかったということ」と説明した。
龍宝社長は「ハラスメントや人権侵害の把握には、通報者がしっかり守られる相談窓口の設置が必要と考えております。TBSグループでは社内外に4つの窓口を設置しており、速やかに通報していただけるように周知徹底しております。このいずれの窓口においても、芸能関係者との会食におけるトラブルの通報は上がってきていません」と報告した。