1981年（昭56）にデビュー曲「ハイスクールララバイ」が160万枚超の大ヒットになった、山口良一（69）西山浩司（64）長江健次（60）によるイモ欽トリオが「山口良一古希記念LIVE」ツアーを全国7都市で8公演行う。3月8日の仙台から宇都宮、松阪、奈良、鹿児島、福岡をへて同30日の横浜まで。同29日は長江の横浜での「魅惑の昭和ライブ」に山口がゲスト出演する。60代になった3人に聞いてみた。【小谷野俊哉】
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萩本欽一（83）のフジテレビ「欽ドン！良い子悪い子普通の子」で出合った3人。3年ぶりにイモ欽トリオとしてライブを行うが、普段は三人三様の活動を続けている。
3月27日に古希、70歳の誕生日を迎える山口良一（69）は1979年（昭54）に入団した東京ヴォードヴィルショーに今も在籍する。だが、役者を目指して入団したわけではなかった。
山口「お芝居が好きっていうことではなかったんです。当時見ていた東京ヴォードヴィルショーが、本当にコントをつなげて行って一本の芝居になるような、役者の自由度がすごい舞台だったんです。自分たちでネタを考えて作るみたいなスタイルをとっていたんで、それが面白かったんです。演劇が好きなわけでもなんでもなかったんですよ。面白いことがやりたかっただけなんで、いまだにそれはあるんです。ちゃんとした演劇メッセージがあるとか、社会風刺してるとかは、見るとつまんないですね」
西山は中学1年、12歳の73年に萩本に出合った。萩本が司会をしていた日本テレビ「スター誕生！」の企画コーナーで5週勝ち抜きのチャンピオンになった。高校時代に萩本に師事して芸能界入りした。
西山「辞めようとか思ったことは、1度もないですね。芸能人になりたいとか、そういう気持ちはあったけど、四国の高松にいて野球ばっかりやってたんで。そんな芸能界なんか雲の上だし、自分が役者になるとか歌手になるとかなんて考えたこともなかった。『スター誕生！』が高松に来た時に、たまたま出たのがきっかけになったんです。でも欽ちゃんとの運命的な出会いというか、オーバーな言い方をすると、その出会いが僕の人生を、たった1日が変えてしまったっていうのは、そうなんですよね」
萩本に導かれた芸能界入り。だが、西山はお笑いから俳優へと路線を転換した。
「ずっと欽ちゃんにレールを引いてもらって、その上を走っていたっていう感じはありますね。途中から役者の方をやって行くんですけど、欽ちゃんからするとバラエティーとか笑いとか、そっちの方で行ってほしかったっていう気持ちは、僕に対してはすごくあったと思いますね。僕はちょっと横道それてみたいな感じなんですけどね。『スタ誕』は、日曜日の午前11時で（視聴率）20％超えてた番組でしたからね」
長江は人気絶頂の82年に大学受験を理由にイモ欽トリオを脱退して、大阪に帰って芸能活動。大阪芸大に入学した。
「僕はね、東京に住んで、もう40年なんですよ。ずっと東京なんです。でもね、大阪に行ったら、東京や言われるしね。東京の人には、大阪やって言われるしね。僕は20歳の時から、ずっと東京は東京なんです。ただ大阪でレギュラーやったり、名古屋でレギュラーやったり、北海道でレギュラーやったりね。神戸のチキンジョージっていうライブハウスでは、10年間自分のイベントを毎年でやったから。まあまあ、どこに住んでても今は一緒ですけどね」（続く）
◆山口良一（やまぐち・りょういち）1955年（昭30）3月27日、広島市生まれ。79年に東京ヴォードヴィルショー入団。165センチ。血液型A。
◆西山浩司（にしやま・こうじ）61年1月10日、香川県高松市生まれ。73年に日本テレビ系「スター誕生！」のコーナーで5週勝ち抜き。160センチ。血液型A。
◆長江健次（ながえ・けんじ）64年7月17日、大阪府豊中市生まれ。79年関西テレビ「ザ・びっくりショーレギュラー」。170センチ。O型。
「山口良一古希記念 イモ欽トリオLIVE」ツアー
▽3月8日（土） 仙台「ライブバーPENNY LANE」午後7時開演
▽3月9日（日） 宇都宮「悠日」午後4時開演
▽3月15日（土） 三重・松阪「ライブミュージックM'AXA」午後7時開演
▽3月16日（日） 奈良「ビバリーヒルズ」午後4時開演
▽3月22日（土） 鹿児島「WICKY’S HOUSE」午後7時開演
▽3月23日（日） 福岡「ライブミュージックバー＆グリルTUPELO」午後5時開演
▽3月29日（土） 横浜「サムズアップ」長江健次ソロ「魅惑の昭和ナイト」ゲスト山口良一、久保田洋司 午後7時開演
▽3月30日（日） 横浜「サムズアップ」午後4時開演
ハート問い合わせは長江健次ファンクラブ（nagaekenjifanclub@gmail.com）まで
