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朝ドラ「おむすび」のお父さん役、北村有起哉が問題作「逆火」に主演


俳優の北村有起哉が主演する映画『逆火』が2023年7月11日に公開されることが明らかになった。本作では、北村が映画の助監督を務める野島を演じ、父の介護に苦労した少女の自伝映画の製作中に直面する真実を追求するストーリーとなっている。映画は、名声を重視する監督やプロデューサーと、真実を明らかにしようとする野島の対立を描き、社会の道徳観を問い直す内容を含む。本作の監督は『ミッドナイトスワン』で知られる内田英二が務める。北村は「現代の速いペースに立ち止まることへの恐れを感じた」と述べ、社会問題を扱う映画の価値について考える機会を提供する作品であると語っている。

「逆火」に主演する北村有起哉

NHK朝のテレビ小説「おむすび」でヒロインのお父さん役を演じる、北村有起哉(50)が7月11日公開の映画「逆火」に主演することが27日、明らかになった。朝ドラでは生真面目な父親を好演しているが、この作品でも仕事いちずな映画の助監督を演じる。

「ミッドナイトスワン」(21年)で知られる内田英二監督がメガホンを取る「逆火」は、映画の製作現場を中心に進行する。

主人公の野島(北村)が切り盛りする新作映画は、父の介護に苦労した薄幸の少女の自伝小説が原作。だが、野島が周囲の話を聞くうちに美談に隠された少女のとんでもない素顔が明らかになっていく。名声を気にする監督やプロデューサーは撮影を続けるために、真実を追及しようとする野島に圧力をかけるが…。

北村は「世界中で紛争が途切れなくても、それを楽しみにしてくれる人たちのために明日もどこかで映画の撮影は行われると思います。このうねりの早い今の時代に立ち止まることを恐れていないか? しみじみとそんなことを感じました」と話している。

貧困を題材にした数多くの作品が社会派として評価されているが、それは本当に芸術なのかそれともビジネスなのか。改めて道徳観を問いただすヒューマンサスペンスになっている。

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