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元宝塚歌劇団雪組トップ彩風咲奈(あやかぜ・さきな)が20日、大阪市内で彩風咲奈1st Concert「no man’s land」(5月2~4日=梅田芸術劇場、同10~12日=東京国際フォーラム)の取材会に出席した。
昨年10月に退団した彩風が、宝塚時代の楽曲やバラエティー豊かなダンスナンバーを繰り広げる。
大阪公演のスペシャルゲストには水夏希、東京公演には望海風斗を迎え、アフタートークショーには大阪に彩凪翔、愛月ひかる、東京に舞羽美海、愛月と縁の深いOGが駆けつける。
退団後初のステージを「まだ自分がどのように成長できるのか未知ですので、男役から次のステージに行く途中過程、今しかできないものをお届けしたい」とアピール。OGとの共演には「ドキドキとワクワクが止まりません」と胸を高鳴らせた。
水との共演には「1から100まで教えていただいた師匠のような方。緊張もしているし、成長の姿を見せないとという思いもあるんですけど、いつまでも進化されているお姿がステキなので、ご一緒する中でいろんなことを感じて成長したい」。
一方、望海には「宝塚の色濃い時代を一緒に過ごさせていただいた。どの作品も思い出深くて、望海さんとの舞台でしか感じれない高揚感や集中力、研ぎ澄まされた感覚が忘れられない。ずっと大切に閉まっているんですけど、その箱を開けて望海さんと楽しい舞台を作りたい」と笑顔を見せた。
宝塚退団後は「卒業するまで宝塚のことしか考えてなかったですけど、好きなのは辞めてからも変わらない。根っからの宝塚ファンなんだな」と思い知らされたという。
退団を「寂しい」という思いに浸ったあと、これまで会えなかった人に会ったり、週1回ダンスに通ったりなどリフレッシュする中で「舞台が1番。外の世界に挑戦していきたい」と新たな1歩を踏み出した。
理想像については、水から「タカラジェンヌには若さがある。若さには終わりがあるけど、俳優には終わりはない。終わりのない俳優の道を一緒に歩きましょう」と言われたことが「すごくかっこよかった」と振り返りながら、「私にとって人生の師匠でもある水さんみたいにいろんな舞台に挑戦して、芸の道を追求していくお姿を尊敬しているので、そういうふうになりたい」と語った。
彩風が退団後、雪組の新トップには朝美絢が就き、3月には本拠地お披露目公演の開幕が控える。
「朝美とは、2番手としてやってもらってるときから『自由にやってほしい』と言っていた。彼女は不安だったと思うんですが、すごく気を配ってくれて私のやりやすいようにくみ取ってくれた。いつも朝美が100%を出す舞台に私は助けられてきたので、トップスターという立場でも変わらずにステキだと思う。何も私から言うことはないです」とエールを送った。