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82歳カルーセル麻紀「遺灰にする」毎日映画コンクール助演俳優賞


毎日映画コンクールで助演俳優賞を受賞したカルーセル麻紀(82)は映画『一月の声に歓びを刻め』での演技が評価され、その喜びを語った。カルーセルにとって12年ぶりの映画出演作となる同作品で、性的転換を経た父親役を演じた。受賞の喜びと共に、「遺灰にする」とユーモラスに宣言し、「ジェンダーレスで私が初めて」と語りつつ、観客として見守っていた日々から檀上に立つ日が来たことを喜んでいる。また、妹との会話を振り返り、受賞の意義と満足感をユーモラスに表現した。

毎日映画コンクールで助演俳優賞を受賞したカルーセル麻紀(撮影・野上伸悟)

<毎日映画コンクール贈呈式>◇13日◇東京・めぐろパーシモンホール

カルーセル麻紀(82)は「一月の声に歓びを刻め」(三島有紀子監督)で受賞した助演俳優賞を「遺灰にする」と宣言した。

「一月の声に歓びを刻め」は、カルーセルにとって12年ぶりの映画出演作だった。1973年(昭48)年に性適合出術を受けて、男性から女性になったカルーセルだが、劇中では6歳の次女が性被害を受けて死んでしまった喪失感から性転換し、女性になったものの、長女から長年、受け入れられない父親を演じた。

「いつも客席で見ている、(檀上に)立てると思わなかった。長生きして良かった。ジェンダーレスでは私が初めて。みんな頑張れると思う」と喜んだ。「(賞とは)今まで何の縁もなかった。妹が出てきたので『戒名も遺灰もいらないから。この賞を遺灰にしてくれ』と言ったら『もらえるの?』とゲラゲラ笑っていた.いただけて良かった。おしっこ漏らしそう」と言い、笑った。

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