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元NHK識者「理屈超えている」選択的夫婦別姓の慎重派に指摘「自民党を割ってもいい」


元NHK解説委員のジャーナリスト、柳沢秀夫氏が「大下容子ワイド!スクランブル」に出演し、自民党内で意見が分かれている選択的夫婦別姓制度についての見解を述べた。柳沢氏は、保守派がこの問題を重要視し、譲れないものとして捉えていることを指摘。彼らは理屈を超えた部分で反対しており、過度な保守性が時代に逆行していると批判した。そして、自民党内の意見分裂が続くなら、党を割っても良いとまで言及した。その理由には、同様に変化を受け入れている社会制度の例を挙げ、柔軟性を持たない姿勢を批判する形で述べた。

柳沢秀夫氏(2018年10月撮影)

元NHK解説委員のジャーナリスト柳沢秀夫氏(71)が、13日放送のテレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に生出演。自民党内で選択的夫婦別姓制度について意見が分かれていることについて、私見を述べた。

番組では、同制度について、自民党内で衆院議員の井出庸生氏や松島みどり氏ら推進派と、高市早苗氏や稲田朋美氏ら慎重派に分かれ、公明党との協議を前に合意に難航して状況を報道。石破茂首相が総裁選では導入に前向きな姿勢の発言をしていたが、総理就任後にトーンダウンしたことなども伝えた。

柳沢氏は「慎重派の人たちというのは、保守派として一丁目一番地としてこの問題をとらえているんじゃないですか。これで譲ってしまうと、保守派の保守派としての基盤が危うくなりかねない。ここはどうしても譲れない」と指摘。「理屈を超えたところで反対している気がしますね」とした。

その理由として「理詰めで考えて、例えば携帯電話の番号だって、会社を変えても同じ番号を使える時代。混乱してしまいますよね、会社変えるたびに番号変わったら。そういう時代に融通性を持たさないというのは、理屈を超えた世界に入ってきてしまっている気がする」と説明。「何だったら、自民党をこれで割ってもいいんじゃないですか。党の方針がひとつ決まって、それに従えないんだったら、その人たちはもう、出て行く、という。そこまで考えてもいいじゃないかな、という気がします」と結論づけた。

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