元衆院議員の豊田真由子氏(50)が5日、MBSテレビ「よんチャンTV」(月~金曜午後3時40分=関西ローカル)に出演。
“物言う株主”として知られる米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、3日にフジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス(HD)に、日枝久取締役相談役の辞任を求める書簡を送ったことについて言及した。
ダルトンはグループでフジHDの株式を7%超保有。中居正広氏の女性トラブルが発覚した後にも書簡でフジテレビに圧力をかけ、結果として、1月17日に港浩一前社長らが最初の会見を行った。
同社は3日の書簡で、日枝氏に対して「独裁者」などと強い言葉を用いて退任を迫り、日枝氏は日本時間4日、共同通信の取材に応じ「人事に関しては会社が決めることで、ここで言う話ではない」などとコメントしている。
一連の報道を受け、豊田氏は「ダルトンが、本当は何をしたいのか分からないので、私はちょっと疑問に思っているところがあって。(株式保有が)7%なので、単独で解任はできないので、(書簡で)言っているということなんですけど」と、まずは自身の受け止め方を口にした。
さらに続けて「線引きは難しいんですけど、ほんとに企業の価値を高めて、従業員や顧客まで含めて、みんなハッピーになればいいなって思ってる株主と、一方で、ハゲタカファンドみたいな自分の利益ばかり追求して、安く買って高く売るみたいな人もいるわけですよ」。ダルトン側の真意を読み解く慎重さが必要だと呼びかけた。
その上で「今回どっちか分からないですけど、日本の風土的に言えば、もちろんガバナンスの強化において、物言う株主は大事なんだけども、あんまり自分の利益だけを追求する人が出てくると、やっぱり企業の価値を毀損(きそん)していくと思うので、そこはきっちり見極めないとと思いますね」と指摘していた。