元NHKの大越健介氏が28日、メインキャスターを務めるテレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)に生出演。中居正広氏(52)の女性トラブルにフジテレビ社員が関与したなどと報じられた件について、同局が行った2度目の長時間会見をうけ、私見を述べた。
同会見は27日午後4時から始まり、終了まで10時間を超える異例の長丁場となった。この日の“やり直し会見”は、動画撮影禁止や取材媒体の制限などで世間の反感やスポンサー離れも招いた前回17日の会見から一転、参加メディアを限定せずに各媒体4人程度受け入れたが、質問の意図が不明瞭で無駄に長かったり、大声で叫ぶ記者もいた。
大越氏はこの会見について報じた際「記者会見が10時間24分という、異例を越えて異様とも言える長さとなったのは、フジテレビが言う“人権意識の不足”がもたらした具体的な影響や、最高実力者である日枝(久)相談役の不在について説得力のある答えがなかったこと、そしてそもそも1回目の閉鎖的な会見から続く、フジテレビ側の仕切りのまずさが挙げられます」と話した。
そして「ただ、記者会見の一方の主役は記者たちです。自説を長々と述べたり、ヤジを飛ばしたり、感情的な発言を繰り返す人がいたのは事実で、最後は会見の場が消耗戦のようになってしまったのは残念でした。記者会見も取材の場である以上、例え批判の対象であっても、取材相手に対しては一定のリスペクトを払うのが取材者としてのマナーだと、私は思います」と一部記者らへの苦言も含め、きっぱりと指摘した。