フリーアナウンサー笠井信輔(61)が27日、TOKYO MX「おはリナ!」(月~金曜午前7時)に生出演した。番組の冒頭で、女性トラブルを認めて23日に芸能界から引退した中居正広氏(52)に関する一連の問題を巡り、社員の関与が報じられている古巣フジテレビが27日、同局で行う会見について、2つのポイントを提示した。
この日の会見は、港浩一社長(72)ら役員5人が出席し、1月度の定例会見を目倒しして17日に開いた会見が記者クラブに加盟する社のみの参加で、クローズドなものだったことに批判が集中したため、フルオープンの形でやり直しで行われる。笠井は「フジテレビの今後を決定付ける会見にしなければいけない。企業の存亡をかける会見にしないと、世間もスポンサーも納得しない」と、会見に求められていることを示した。
その上で「2つあって。1つはやり直し会見と言われているけど、やり直しではダメ」と強調した。「意味合いとしては、何か重大な発表を行って、フジテレビ、そこまで大なたを振るうんですねと、皆さんに知ってもらう内容にしないといけない」と指摘。まず、港社長をはじめとした経営陣の進退なり、目に見える形でフジテレビが刷新を示すことが必要だと訴えた。
2つ目に、会見の内容に関しても注文を付けた。「第三者委員会が立ち上がるということで『第三者委員会に任せてあるので、回答を控えさせてください』をどれだけ減らすことができるのか?」と指摘。17日の会見で具体的なことには何も答えず、ゼロ回答に等しかった17日の会見とは、違うものにしなければいけないと強調した。
「世の中は、中居さんと女性のプライバシーのことを知りたいというのではなくて、その対応をどうしたのかということを、つまびらかにしてほしいと思っているので、そこを正直に話して欲しいんだけど…」と、既に問題が中居氏と女性との問題以上に、一大メディア企業である、フジテレビのやり方、体質に移っていると強調した。
その上で、具体的な言及ができないフジテレビ側の心情も分析した。「なぜ答えを控えるかというと、自分たちが今日、会見で話した話と第三者委員会の答えにズレがあった場合、大変なことになるからということで、話さないわけですよ」。
そして「ズレがないようにすればいいわけで、知っていることを全て話せばウソをついたことにならないので、その部分を、どれだけできるかということ、その覚悟が試されているんじゃないかな? と」と、港社長らに最大限の情報開示を求めた。
加えて「そうすることで、視聴者とスポンサーの信頼が1つ、1つ戻ってくるのかなと考えています」と口にした。
元TBSアナウンサーでキャスターの山本里菜(30)は、笠井の発言に「会見の仕方ではなくて、内容、中身をつまびらかに、オープンにすることを望みますよね」と同意した。