元乃木坂46の山崎怜奈(27)は25日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜午前8時)に出演し、芸能界を引退した中居正広氏(52)の女性トラブルに社員の関与が一部で報じられたフジテレビの問題をめぐり、メディアの対応や、中居氏とトラブルになった女性らへの誹謗(ひぼう)中傷について、自身の見解を口にした。
番組では、中居氏の引退やフジテレビが23日に開いた社員説明会の内容、今後、第三者委員会が設置され調査が始まることなどを全般的に伝えた。
山崎は「この問題の根幹は、総務省の放送免許を受けて報道機関としての役割を持っているテレビ局が、ガバナンスを徹底していなくてもある程度、組織運営できてしまうような体制と制度のもとで、ここまで長年やってきてしまっている、やれてきちゃったことじゃないですか」と指摘。一方で、中居氏をめぐる報道に関して「メディアもスポンサーも、週刊文春やネットの声をうのみにして一本やりにことが進んできてしまっている。この『集団制裁感』に、すごい違和感を感じている」と口にした。
「そもそも、松本(人志)さんや旧ジャニーズ事務所の件も、週刊文春だけが取り扱ってきて、世論の風向きが最近変わってきたから、そこに乗っかってテレビも新聞も報じ始めた。それもそれでどうなの?という」とも訴えた。
さらに「真実が何なのか、まだかフジテレビ側から何も出ていない状態。我々はこの問題に関しては第三者ですが、被害に遭われた方だったり、今もアナウンサーとしての仕事を全うしている方に対する誹謗中傷が絶えない。他人のプライベートを、自分が見えている範囲だけでジャッジする行動が、いかに愚行であるかということも、問題の解決に進むとともに、その認識も広がってほしい」と、社会のあり方についても提言した。
番組の中谷しのぶキャスターは「メディアに携わる者として、本当に人ごとではないなというふうに受け止めている」と応じた。