<解説>
中居正広(52)の女性トラブルにフジテレビの社員が関与したなどとする報道をめぐり、トヨタ自動車や花王など50社以上の企業が同局でのCM放映差し止めなどの措置をとることが20日、明らかになった。スポンサー離れが加速している。
同局でも一連のトラブルについて連日報道し、「Live News イット!」を担当する宮司愛海アナウンサー(33)らも自らの言葉で悲痛な胸中を明かすなど、局内外からさまざまな声が上がっている。
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広告代理店関係者が取材に応じ、フジテレビのCM差し止めの動きについて解説、今後の流れを予測した。同関係者は「スポンサーが次々と降りていっている今の状況はかなり異例の事態です」と表現。「ACジャパンのCMが多く流れる時は何かを自粛したりする際の処置で、今回は各社が『その枠でCMを流さなくて良い』と言っているから。企業イメージ低下などを恐れていることの表れで、その枠で流せるCMがないということです」と説明した。
「今後もスポンサーの降板の流れは続くと思います」と予測。「テレビ局に代わってCM枠を売る広告会社の人間からすると、『フジテレビでCMを流したい』と思ってもらえるように信頼を回復することが第一」とし、「今回の流れは先日の会見での対応がまずかったことが原因だと感じていますし、協賛社が集まらないと番組制作自体が揺らぎます。この流れだと今後はCM枠が安く売られ、広告費などを多く割けない企業のCMなどが流れる可能性もある」と述べた。
その上で「フジテレビとしても『何でも良いから流れればいい』ということでもないと思うので、一刻も早く対応などを公表して再び信頼を取り戻していくしかないと感じています」と明かした。