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サンモニ識者、フジテレビは「報道機関をあきらめますと宣言しているようなもの」社長会見を批判


フォトジャーナリスト安田菜津紀氏が、フジテレビ港浩一社長の会見に対して、メディアの出席制限や映像撮影の不可などの対応について厳しく批判しました。安田氏は、会見が記者クラブ加盟社に限られたことに対し、フリーランスやネットメディアにも開かれるべきだったと指摘し、このような取り組みが将来の政治家や企業の会見制限に繋がる恐れを指摘しました。また、過去の「テラスハウス」の木村花さんの件を挙げ、組織構造の問題に対する透明性と検証の必要性を強調しました。

TBS社屋

フォトジャーナリストの安田菜津紀氏は19日、元NHKのフリーアナウンサー膳場貴子(49)がMCを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演し、中居正広(52)をめぐる女性トラブルに関し、17日にフジテレビ港浩一社長が行った記者会見について厳しくただした。

番組では1週間のさまざまなニュースを振り返るコーナーの中で、今回の問題を取り上げた。

膳場は、記者会見で映像の撮影が認められなかったことを伝え、港社長が冒頭、これまで説明できていなかったことを謝罪し、第三者の弁護士を中心とする調査委員会を立ち上げ、自身も調査対象になっていることを伝えた上で、中居と女性のトラブル内容に言及。女性の変化に気付いた社員の対応や中居からの連絡でトラブルを認識したことや、局として事案を公にせず、仕事に復帰したいという女性の意思を尊重し心身の回復とプライバシー保護を最優先に対応したとする対応などについても伝えた。

このニュースを読み終わった膳場は「2023年6月から問題を把握していたことが、明らかになりました。組織としてのガバナンスが厳しく問われる状態だと思います」と述べ、安田氏に見解を求めた。

安田氏は、今回の会見に出席が認められたのは記者クラブ加盟社だけで、フリーランスやネットメディアなどは出席できなかったことを念頭に「港社長の会見は定例会見を前倒しにしたということを建前にしていますけども、それであれば、より多くのメディアが出席できる会見を別途、開いて、そこで動画撮影を認めればいいはずですよね」と指摘。

「こういう(出席メディアを限定する)態度で臨んでしまうと、今後たとえば政治家や大企業などが会見を制限するということをしてきた時、なんら説得力をもってそこに抗議できなくなりますよね。報道機関であるということをあきらめますと、宣言しているようなものだと思う」と、記者会見のあり方をめぐるフジ側の対応を批判した。

また「個別の事案を越えてもっと構造的な問題があると思う」とした上で、同局系で放送された恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していた木村花さんが、SNS上での中傷を苦に自ら命を絶ったことに関連して触れ「木村さんをめぐる裁判でも、裁判所が命じた証拠提示に、局として実は真摯(しんし)に応じてきていない」と主張。「今回も(日弁連のガイドラインにのっとった)第三者委員会を立ち上げることはないようですし、不都合と向き合わない構造そのものがなかったか。横断的な検証が必要なのではないかと思います」と指摘した。

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