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ざこばさんの弟子桂ひろば、ちょうば、そうばが襲名あいさつ、兄弟子からもお墨付き


今年の襲名式で桂ひろば、桂ちょうば、桂そうばの3人がそれぞれ2代目桂力造、4代目桂米之助、2代目桂惣兵衛を名乗り、惜しまれつつ昨年亡くなった師匠・桂ざこばの教えを胸に、落語界での新たな一歩を踏み出しました。師匠の遺志を継ぎ、ひろばは「嘘をつかず努力し続ける」、ちょうばは「人生の無駄が落語に還ると」、そうばは「空気を読む噺家に」と、それぞれ自らの目標を誓いました。三者三様の抱負が述べられた襲名披露で、落語の伝統と師弟関係の温もりが強調されました。

襲名披露のあいさつで日刊スポーツ新聞西日本大阪本社を訪れた左から、2代目桂力造、2代目桂惣兵衛、4代目桂米之助(撮影・白石智彦)

昨年6月に亡くなった落語家桂ざこばさんの弟子で、2代目桂力造を襲名する桂ひろば(46)、4代目桂米之助を襲名する桂ちょうば(46)、2代目桂惣兵衛を襲名する桂そうば(46)が14日、襲名あいさつのため、兄弟子の桂塩鯛、所属事務所の重鎮桂南光とともに大阪・中之島の日刊スポーツ新聞社に来社した。

3人の師匠ざこばさんは襲名発表後の昨年6月、ぜんそくのため亡くなった。弟子の襲名披露を見届けることはかなわなかったが、ひろばは「弟子入りしたときに『俺にウソをつくな』と言ったのを覚えてます。それは守ってます」と思いで話を披露しながら、「あの世でも師匠にも喜んでいただけるよう頑張っていきたい」。先代の力造が江戸時代の人物とあって「詳しくは分かっていない。僕がイメージを作って大きくしていきたい」と語った。

ちょうばは「まだ側にいてくださってる感じがして実感がない」。ざこばさんからは「人生にはムダがない。いろんなことをやりなさい。全部落語に帰ってくるから」と声をかけられてたとこを振り返り、「師匠ならどう言うかを常に思いながら、噺家(はなしか)生活にまい進していきたい。自分なりの米之助で、名前を大きくしたい」。

そうばは「今までそうばでやってきたことの延長線上で、守りに入ることなく攻めていきたい」と意気込み。ざこばさんが常々、「空気や、空気」と話していたと言い、「その場の空気を読めるような噺家になりたい」と語ったが、南光から「当の本人はよう空気壊してたような…」とツッコまれ、笑いを誘った。

そんな弟弟子たちについて、塩鯛は「師匠なら『この3人は期待できると思います』と言う」と断言。一方で、「お前は一番信用できんって言われてたけど」としっかりオチをつけていた。

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