脳科学者の茂木健一郎氏(62)が14日までにYouTubeチャンネルを更新。日本の“スター”たちが発表するコメントや声明について思いを語った。
茂木氏は「日本の芸能界を見ていて『もったいないな』と思うのが、スターの肉声をもっと聞かせるようにすればいいのに」と切り出し、「今はいくらでもXだとかインスタグラムだとか、ほかの方法でも言える時代になった。そこで表れる人間性とか、モノの見方とか考え方に我々は感動するんだと思う」と私見を述べた。
「ビリー・アイリッシュとかは自分の言葉で喋ってると思う」と、SNS等で積極的に発信する海外アーティストを引き合いに出し、「日本の場合だと、長年の習慣だと思うんですけど、事務所がタレントとかアイドルを守る。本人の肉声というよりも公式見解みたいなのを出すことが続いていて、これ本当にもったいない。すごくもどかしい感じがする」と指摘。
続けて「日本人1人1人の生き方としても、もっと本音で生きて良いと思うし、もっと自分が出て良い。そうしたら日本はもっと元気な国になっていくのかなと思う。本音と建前の、本音が出てこない、建前ばっかり言っている気がする。それだと本当に人を感動させるものって出てくるのかな?スターは肉声を伝えてこそスターだと思う、今の時代は」と訴えた。
茂木氏は13日、TOKYO MX「堀潤Live Junction」(月~金曜午後6時)に出演した際、タレント中居正広(52)が一部週刊誌などで報じられていた一連の騒動について発表した声明について「マドンナだったら、自分の感情とか本当の気持ちを出してコメントこそスター。中居さんの公式サイトのコメントって何も伝わってこない。日本のスターってこんな感じなんだって。逆に違和感を覚えるんですけど」と語り、「逆にこういうコメントしか出せない人ってスターじゃない気がする。海外の基準で言うと。だって肉声が伝わってこないもん。マイケル・ジャクソンだったら、もっと自分の言葉で言うと思ったけど」と持論を展開していた。
中居をめぐっては、23年6月、女性との間にトラブルが発生し、約9000万円の解決金を支払って示談したと一部週刊誌などが報じていた。中居は「お詫び」と題した文書で「トラブルがあったことは事実です」と認め「双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です」と伝えた。「このトラブルにおいて、一部報道にあるような手を上げる等の暴力は一切ございません。なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」などとつづっている。