英国のヘンリー王子(40)とメーガン妃(43)夫妻が10日、米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊を襲った大規模な山火事で被災した人々に食料や物資を届ける様子を米ピープル誌や地元テレビ局FOX11が報じた。2020年に英王室を離脱した夫妻は、ロサンゼルスから約145キロ離れた北西部のモンテシートに暮らしている。
同誌によると夫妻はこの日、ダウンタウン北西部のイートン地区で発生した山火事の被害者を支援するため、パサデナ市に設置された災害時に暖かい食事を提供する非営利組織ワールド・セントラル・キッチン(WCK)を訪れ、被災者らに生活必需品を寄付したという。ロサンゼルスで生まれ育った妃は、LAと描かれたブルーのキャップにブルーのシャツ姿で、黒いシャツを着た王子と共にWCKの創設者でシェフのホセ・アンドレス氏やパサデナのゴードン市長らと対面する様子をFOX11も伝えている。
夫妻は被災した家族や高齢者らと交流したり、ボランティアとして働く人々を激励。また、ロサンゼルス郡の消防士や警察官を含む救急隊員に感謝の意を示したという。
夫妻が設立したアーチウェル財団は以前からWCKを支援しており、アンドレス氏とは親交があることで知られる。FOX11によると、夫妻はWCKを含めて今後もロサンゼルスの歴史に残る未曽有の山火事の被災者支援を継続する意向を示しているという。
ピープル誌は前日、夫妻が山火事で自宅を失った友人らに自分たちの1460万ドルの豪邸を避難場所として開放していると報じていた。
8日朝に発生したイートン火災は、発生から2日が経った今も鎮火の目途が立っておらず、アルタデナでは多くの建物が焼失し焼け野原と化している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)