日本を代表するジャズサックス奏者MALTA（75）の通算56枚目のオリジナル・アルバム「MALTA Jet Moon」が、17日に発売される。
20年（令2）9月19日に発売された前作「I Love DANSEN」から4年4カ月ぶりのアルバムになる。
MALTAは「昭和、平成、そして令和となった今、自分なりに若い世代にもアピールできるアルバムを作りたいと思った。もっと自由に、軽やかに、気持ちよく、円熟したMALTAサウンドで酔わせたい」と話している。
アルバムの発売日を今月17日に決めたことについて「俺ね、ドジャースの大谷翔平さんの熱狂的なファンなんですよ。大谷さんは高校生の時にプロになろうと決心した日が9月19日で、しかも、昨年9月19日にあの大記録『50－50』を達成したんです。実は、俺の誕生日も9月19日なんです。その時に大谷さんの背番号『17』という数字にあやかって1月17日にアルバムを出そうとなったのです。正直言って“験担ぎ”なのですけどね」と話している。
MALTAは、東京芸大から米バークリー音楽大学に進み、同校では教壇にも立った。その後、ライオネル・ハンプトン楽団に迎え入れられ、同バンドのリードアルト兼コンサートマスターを務めた。1983年（昭58）にアルバム「MALTA」で日本デビュー。87年には「第1回日本ゴールドディスク大賞」で「最優秀ジャズ・フュージョン賞」を受賞している。
デビュー42年を迎え「これからもポピュラーなジャズ・サウンドでMALTAの世界を魅せていきたい」と意欲を見せている。
