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宝塚OG加茂さくらさん通夜、コチョウランや菊に囲まれ 棺には一番気に入っていた服と数珠


宝塚歌劇団出身の俳優、加茂さくらさんが87歳で肺がんのため亡くなり、その通夜が兵庫県尼崎市で行われました。祭壇は花で飾られ、多くの元宝塚メンバーが供花を捧げました。彼女は乳がんが肺に転移したことが原因で6月から入院していました。加茂さんは1955年に宝塚に入団し、歌唱力で知られました。1961年には雪組のトップ娘役として活躍し、その後声楽専科に移ってから1971年に退団しました。退団後はテレビや舞台での活動を続け、宝塚歌劇団創立100周年には「宝塚歌劇の殿堂」に選ばれました。葬儀は翌日25日に尼崎で行われます。

加茂さくらさんの遺影(撮影・阪口孝志)

宝塚歌劇団出身の俳優で、21日に肺がんのため87歳で亡くなった加茂さくら(かも・さくら、本名大谷照子=おおたに・てるこ)さんの通夜が24日、兵庫県尼崎市西長洲町2の2の46「クレリ尼崎ホール」で行われた。

コチョウランや菊の花に囲まれた祭壇には、笑顔の加茂さんの遺影が飾られた。宝塚OGの汀夏子、榛名由梨らからの供花が並んだ。棺には加茂さんが一番気に入っていたという服と数珠が納められたという。

喪主を務めた弟の清さんによると、加茂さんはかなり前から乳がんを患い、肺にも転移。6月に入院し、闘病生活を続けていた。

11月には東京でコンサートを開催。代表作「花のオランダ坂」の「私は桃の花が好き」を披露していたという。

加茂さんは、1955年(昭30)入団。歌唱力に定評があり、花組配属などをへて61年、雪組トップ娘役に就き、雪組トップ明石照子さん、真帆志ぶきさんらの相手役を務めた。68年に声楽専科へ移った後、71年に退団。テレビや映画、舞台で俳優として活躍し、ワイドショー「3時のあなた」で司会も務めた。

14年に宝塚歌劇団が創立100周年を迎え創設した「宝塚歌劇の殿堂」で、最初の100人に選ばれた。妹「加茂すみれ」も宝塚OG。

葬儀・告別式は25日午後2時から、同所で行われる。

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