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佐野元春フィルムライブのトークイベントでファンに感謝「僕のファンはすごい」


シンガー・ソングライター佐野元春は、ザ・ハートランドとの最後のアルバム「ザ・サークル」の30周年を記念したフィルムライブイベントに登場しました。このイベントでは、彼の過去のライブ映像が全国13都市で上映されました。佐野は映像を見て「疲れた」と笑顔を見せ、当時の活動を振り返り感謝の言葉を述べました。彼は実験的な音楽活動がファンの支持で可能だったと語り、45周年を迎えるにあたり、引き続きファンの応援を呼びかけました。

佐野元春(2021年2月撮影)

シンガー・ソングライター佐野元春(68)が15日、都内で、フィルムライブのトークイベントに出席した。

同フィルムライブは、ザ・ハートランドとの最後のアルバムとなった「ザ・サークル」の発売30周年を記念し、25日に発売される完全生産限定版「The Circle 30th Anniversary Edition」に収録された日本武道館でのラストライブを、全国13都市で上映するもの。この日は、先行上映となった。

佐野が登場すると、会場は総立ちと拍手で迎えた。佐野の大ファンとしても知られるフリーアナウンサー武田真一(57)も登壇し、「21の質問を用意してきた」とその熱を示した。

映画館で自身のライブ映像を見た佐野は「疲れるね」と笑った。「年齢は感じないけど、張り切っていたなと思う」と話し、「ソニーがフィルムと音を残しておいてくれたおかげ。それが何よりうれしい」と感謝を述べた。

同ライブはザ・ハートランドのラストライブ。「湿っぽくならないように最初から飛ばしたし、挑む気持ちだった」と振り返った。だが、「1日目に飛ばしすぎて喉をからしてしまった」という。「本番までどうにかしないといけないので、その日は一言も話さなかった」とし、「なんとかなったけど、3曲目くらいまでは心配があった表情だったね」と本人だからこその裏事情を話した。これには武田も「そうだったのですね」と驚嘆した。

ソングライターとして「その時代時代に正直でありたかった」という。「僕のファンはすごい」と切り出し、「僕がやった実験も受け入れてくれて、いいよと言う声が聞こえる」とした。「ファンの理解があったから実験ができた。ファンに感謝しています」と話すと会場は盛大な拍手に包まれた。

来年は45周年を迎える。「ありきたりですが」とした上で「実験的なことも含めて、好きなことをずっとやり続けて来られたのは、ファンの応援があったからこそ」と感謝を口にした。「これからも好きなことができるように応援してください」と呼びかけると、会場はこの日何度目か分からない拍手に包まれた。

「コヨーテバンドも20周年で今、良い意味でクリエーティブのピークに来ている」と続け、「今までの感謝を全国のファンにお返しできればと思っています」とアピールした。

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