タレント東野幸治(57)が、13日深夜放送のABCラジオ「東野幸治のホンモノラジオ」(金曜深夜1時)に出演。日本テレビ系「行列のできる相談所」、フジテレビ系「ワイドナショー」の来春終了に言及した。
「世の中、1分1秒先、何が起こるか分からない」と切り出した東野は「ことごとく、自分の指と指のはざまから、仕事がこぼれ落ちていってる」と言い、番組相棒の落語家桂三度こと、渡辺あつむも、笑いながら「その話に触れていくのか、おお~」と驚いた。
東野は「ネットニュースになってるっていうのは、知ってるじゃないですか。いろんな吉本の人から『正式発表ではないです』みたいなことを。いや、ちょっと待ってくれ! 吉本さん! と」。捨て置けない話題だと主張した。
「23年やってて、(島田)紳助さんが引退されて13年やってて。朝見たらネットニュースになってて。えーって。記事見たら3月に終わりってなってて」
まず「行列-」終了のニュースに驚き「モゾモゾモゾモゾするじゃないですか。でも芸人のね、お口を動かしてお金頂く仕事させてもうててね、なかなか、黙ってるわけにはいかないじゃないですか。どうしたもんかなみたいな」と、扱いに思案した思いを語った。
もうひとつ、「ワイドナショー」も日曜日に放送があり、このラジオでの言及を決めたようだ。
「『行列』の案件も、『ワイドナショー』の案件も、人さし指と中指の間からつるんって、ぷるるんゼリーみたいに落ちていって。両手でね、ぷるるんゼリー8つぐらい持ってたんですよ、つい3日前まで。そしたら2つぐらい、ぷるるんゼリーがするんと落ちて。アラララってなって」
レギュラー番組を手のひらに置いたゼリーにたとえて、思いを伝えた。
とりわけ、「行列-」については「もう23年やってて。勝手に、別になんか俺がしたわけでもなく、ザ・芸能界のど真ん中の番組にどんどん大きく。紳助さんの力とか、スタッフの優秀な力、あと時代。どんどんどんどん芸能界のど真ん中の番組になって」と熱い思いも吐露。
「ど真ん中のゲストも来るし。絶対しゃべられへんような人ともしゃべれるし。なんか得しかないような、いい番組にめぐりあえて。10年後に紳助さん、芸能界引退して。その後に宮迫(博之)も来てたりとか、後藤(輝基)来たりとかいろんなメンバーが。途中でまたね、宮迫ゼリーが、鼻からトーンと落ちて。で、左から渡部(建)鼻水も落ちて。こないだフワちゃんも落ちて。で、野良犬がかんで走っていったから」
ここでも、手のひらからこぼれ落ちるゼリーにたとえて歴史を振り返った。
「ザ・芸能界のど真ん中の日本テレビの番組に、一番、時代時代の旬な芸能人、俳優さんがゲストに来て、会わせてもらうっていう。もともとは紳助さんの『行列』やから、分譲マンションじゃなくて賃貸マンションとか、なんか賃貸物件に住んでるような感じやから、いずれは大家さんに返さなあかん。ちょうど大家さんに契約も満期になったんで、返す時が来たかな? みたいな感じ」
紳助さんからバトンを受け、ひとつの使命を終えた思いを、賃貸契約にたとえて表現した。
さらに「ワイドナ-」についても「松本(人志)さんは当時よく『東野の番組や、東野の番組や』って言うてました」と言い、思い出を語った。
「当時、フジテレビで俺の番組なんか始まるような知り合いもなんもおらへん中、たぶん松本さんがああいう番組やりたいっていうので始めて。呼ばれてやっていくうちに、(松本は)毎週が隔週になって。卒業して違う番組に-みたいな流れになって。で今田(耕司)さんや(田村)淳が来ながら…。時代とともになんとなく任務が終わり」
ここでも、番組がひとつ役目を終えた思いを吐露。「芸能人、普段取材される方が意見言うワイドショーの時代が始まって、いろいろ似たような番組も始まって、始まったけど1個ずつ終わっていって。時代の流れになったんかなっていう。『ワイドナショー』も賃貸マンション物件やから、これも満期になったんで、お返しするっていう感じが、一番適切な表現かなと思います」と伝えた。
ただし、東野自身としては「ただ僕には、両手、手のひらにぷるるんゼリー(レギュラー番組)がまだ残ってますから、なんとかこれを隙間から落ちないように」と言いつつも「まだ薬指と小指のあたり、ぷるるん置ける場所あるんで、2個置けます」と新番組へのオファーも呼びかけ、ちゃっかりアピールしていた。