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長塚京三「50年やって、自分の姿を見て初めて感動した」東京国際映画祭3冠「敵」先行上映会


俳優の長塚京三が、主演映画「敵」の先行プレミア上映会に登壇しました。この映画は筒井康隆の小説を原作とし、吉田大八監督がモノクロで描きました。第37回東京国際映画祭では、東京グランプリや最優秀男優賞など主要3冠を受賞し、邦画として19年ぶりの快挙となりました。長塚は、妻を失った77歳の元大学教授を演じ、この役を通じて自身のキャリアにおいて初めて感動を覚えたとコメントしました。また、自分の「敵」について「わがままな私」と述べ、これからは柔軟なスタンスで生きていきたいと意外な一面を明かしました。同上映会には他の出演者や監督も参加しました。

映画「敵」の先行上映会に登壇した長塚京三

俳優長塚京三(79)が11日、都内で主演映画「敵」(吉田大八監督、25年1月17日公開)の先行プレミア上映会に登壇した。

同作は筒井康隆氏(90)が98年に刊行した同名小説を、脚本も手がけた吉田大八監督(61)がモノクロで描ききった。第37回東京国際映画祭で東京グランプリ/東京都知事賞、最優秀男優賞、最優秀監督賞の主要3冠を受賞。邦画の3冠制覇は19年ぶりとなった。

長塚は12年ぶりの映画主演で、妻に先立たれた77歳の元大学教授・渡辺儀助を演じた。3冠受賞を振り返り「本当にびっくりして、監督と並んで座ってたんですけども、2人とも跳び上がりました。50年やってきて、自分の姿を見て、自分の声を聞いて、初めて感動しました。自分の姿を見て感動するなんていい気なもんで、大人げないんですけども、主人公と世代が同じだからかもしれませんね。胸にくるものがありました」と話した。

タイトルにかけた「自分の敵とは?」のフリップトークでは、「わがままなわたし」と回答。理想の上司像の印象も強いが「僕はものすごい短気で、結局どんなことも、わがままな私がぶち壊してしまうという場合が多いんで。これからは優しく、僕も許すから、皆さんも許してくださいねというスタンスで生きていきたいと思います」と意外? な一面を明かした。

瀧内公美(35)黒沢あすか(52)河合優実(23)と、吉田監督も登壇した。

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