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【全文】櫻井翔が嵐代表し小倉智昭さんを追悼「よちよち歩きだった嵐を温かく見守って下さった」


嵐の櫻井翔が、77歳で逝去した小倉智昭さんを追悼し、思い出を振り返るコメントを発表しました。櫻井は、小倉さんとの初めての出会いは2006年の「嵐の宿題くん」だったと述べ、その後も長年にわたって嵐を見守ってくれたことへの感謝を表明しました。小倉さんが嵐の成長を見届けてくれたことや、彼から受け取ったプレゼント、覚え親しんだエピソードを詳細に語り、故人への感謝の気持ちを示しました。また、小倉さんが言った言葉や思い出が今でも心に残っていると綴り、再会を果たせなかったことへの後悔も表しました。櫻井の個人的な追悼の言葉は、小倉さんの温かさと影響の大きさが感受されます。

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嵐の櫻井翔(42)が、9日に77歳で逝去した小倉智昭さんを追悼した。嵐のメンバーを代表し、小倉さんとの思い出を振り返りながら、追悼コメントを寄せた。以下は追悼コメント全文。

  ◇  ◇  ◇

コメントを書くと、小倉さんが旅立ってしまったことを認めてしまう気がして、そんなことに自分が耐えられるのかが分からず書くことを避けようと思ったのですが、あんなにお世話になったのに、僕たちの関係がなかったかのようになってしまうことも避けたいので書き始めています。長文になると思いますが、ご容赦ください。

小倉さんとの出会いは2006年。日本テレビの“嵐の宿題くん”です。NEWSZEROのオンエアが終わると、数分後には小倉さんの声が響きます。「嵐の宿題くん、始まるよー!」24:00頃からスタートする、いわゆる深夜番組でした。 初めてドーム公演をしたのが2007年なので、その前からのお付き合いになります。その後のドームツアー、そして国立競技場でのコンサートと、僕たちが階段を昇って行く様子を近くでずっと見守ってくださっていました。

2008年。北京オリンピックのあった年に行った初めての国立競技場でのコンサートには、五輪取材を重ねて来られた小倉さんにVTR出演もして頂いています。お会いする前は、“少し怖いおじさん”かと思っていましたが、実際はそんなことはなく…。メンバーが親しみを込めて「オグさん!」と呼び始めた時も、ニコニコとほほ笑んでらっしゃいました。というか、僕たちを見る時はいつもニコニコとほほ笑んでいました。「バカだなーお前ら」なんて言いながら。この声、いまでもすぐに、そのままによみがえってきます。

誕生日には、20代の自分には分不相応な腕時計を頂きました。毎年大変なものをくださるので、遠慮するつもりで「お酒を覚え始めたので、おいしいお酒を飲んでみたいです」なんて言った年には、あふれんばかりの量の高級グラスをくださってひっくり返ったこともありました。

東京オリンピックの取材の時には、オグさんに頂いた大きな双眼鏡を毎日毎日カバンに入れて、取材へ向かっていました。国立競技場での取材の時に大変重宝しました。全ていまも大切に使っています。僕たちからは、OGU-3というロゴを入れたものを毎年プレゼントしていました。ある年はジャージー。ある年はブランケット。誕生日プレゼントを渡し合うのが、恒例になっていました。個人的には、ずっとメールでのやりとりをしていました。ドラマの感想や、雑誌に寄稿した文章の感想をくださっていました。

“会いたいね”“みんなに会いたいけど、もう少しリハビリやってからにします”そんなやりとりはしていましたが、“いつか会おう”と思ったまま、お会い出来ていませんでした。今年の夏、友人から送られてきたオグさんの記事がありました。「若いうちにやれることがあったらやったほうがいい。老後にやろうと思っていても、老後になるとできないことがあまりにも多すぎる」という内容でした。この記事読みましたよー。と連絡しようと思ったまま、できていませんでした。やろうと思ったことをそのままにして、今日になってしまいました。

昨日の晩、NEWS ZEROの放送を終えて帰宅後、寝る直前にスマホを見ると、オグさんの訃報が目に触れた気がしました。チラッとだけ見て、ほとんど見ないようにして、寝ることにしました。“起きたらあれは夢だった”となる気がして。起きたら、スマホにはオグさんのニュースがあふれていました。テレビをつけたら、フジテレビで特集が組まれていました。オグさんの訃報は現実でした。悲しさと、お会い出来ていなかった後悔で、正直、いまはあまり向き合えていません。

オグさんよちよち歩きだった嵐を、温かく見守り続けてくださってありがとうございました。SNSでは、嵐ファンの皆さんが“オグさん”への感謝の言葉を伝えていますよ。こんな言葉を、昨日までにお伝えしていれば…。そんな気持ちでいっぱいです。「嵐の宿題くん、はじまるよー!」「バカだなーお前ら」いまもそのままに鳴り響く声を胸に。心からの感謝を込めて。お悔やみ申し上げます。櫻井翔(嵐)

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