フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)は、10日放送の番組冒頭で、9日に亡くなったフリーアナウンサー小倉智昭さんについて特集した。
番組開始と同時にMC谷原章介(52)は「本日はとても悲しい、そして、残念なニュースをお伝えしなければなりません。私自身、最後にお会いした時まだまだ元気なお姿を見せてくださっていたので、本当に本当に残念でなりません」と語り始めた。
小倉さんは11月8日、フジテレビの番組収録で元気な姿を見せていた。ただ、がんの病状は進行しており、今月4日には医師から「治療の手だてがない」と宣告されていたという。
小倉さんは、この番組の前身ともいえる情報番組「とくダネ!」で、1999年(平11)4月から21年3月まで22年間、キャスターを務めた。「朝の顔」として、思ったことをズバッと言う語り口で人気を集めた。
04年のギリシャ・アテネ五輪で念願だった五輪取材を実現。日本勢16個すべての金メダル獲得シーンを目撃した。以来「ライフワーク」として、夏と冬合わせて8回の五輪開催地で取材していた。動物好きな一面や、東日本大震災の被災地を訪れるなど、キャスターとしての多彩な一面も報じていた。
「とくダネ!」の最終回(21年3月26日)で、「めざまし8」でMCが決まった谷原について「情報番組で初めての司会ですが、応援してください。あなたの好きな番組を好きなようにつくってください」とエールを送ったシーンも流れた。