舞台稽古中に上顎および鼻骨を骨折し、京都・南座で1日に開幕した「吉例顔見世興行」を休演している歌舞伎俳優、片岡愛之助(52)がこの日、自身のブログを更新。悔しい思いをつづった。
愛之助は初日開演から数時間後、「皆様へ」と題した文章をアップ。「皆様、ご心配をおかけして申し訳ありません。稽古中のことで大変驚きました。顔見世に出られないことは、とても残念で悔しい思いです」と率直な思いをつづった。
続けて「ご予約を賜っていたお客様、並びに竹馬を贈ってくださっているご贔屓方、そして離れたところから応援のお気持ちをくださるファンの皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と苦しい胸の内を吐露。「然し乍ら、神様がくれたしばしのお休みなのだと、気持ちを切り替えしっかり治したいと思います」と気を取り直す思いもしたためた。
また「僕は当面の間休演となるので、昼の部『大津絵道場寺』は中村壱太郎さんに、夜の部『色彩間苅豆』は中村萬太郎さんに代役をつとめていただいております」と、感謝の思いをこめて代演についても記載。
「12月のこの公演が、大成功することを心より願うとともに、療養の間、確りいろいろなことを勉強して、また皆様の前でいい作品を届けられるよう努めます。ますます寒くなって参りましたので、皆様もご自愛くださいませ」とし「お心を寄せていただいて感謝致しております。 片岡愛之助拝」で締めた。
愛之助は11月29日午前、「大津絵道成寺(おおつえどうじょうじ)」の稽古中、舞台の7メートル上から降下した木製パネルと接触。愛之助は衣装早替わりをする場面で、スタッフとのタイミングが合わなかったとみられる。
「吉例顔見世興行」は、京都の師走の風物詩。愛之助は昼の部で「大津絵道成寺」、夜の部で「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」に出演予定だった。