女優上白石萌音(26)が30日、東京・多摩市内のパルテノン多摩で行われた「第16回TAMA映画賞授賞式」に登壇し、最優秀女優賞を受賞した。
上白石の受賞作品「夜明けのすべて」は、パニック障害とPMS(月経前症候群)をそれぞれ抱えた男女が同志のような感情を芽生えさせていく物語。上白石が藤沢役、SixTONES松村北斗(29)が山添役でダブル主演を務めた。
同映画が大好きという上白石は「PMSとパニック障害が主題ではなくて、それがきっかけで生まれる人とのつながりや優しさ、面白さが主軸になっています。押しつけがない、自然に漂う温かさが大好きです」と笑顔で話した。
役作りについては「私自身も生理が重くて心身が不安定になる」と明かした。「このつらさも何かの役に立つんだなと今回は思いました。自分の心身を観察して藤沢さんへの理解を深めたいと思っていました」と話した。
松村とは21年のNHKテレビ小説「カムカムエヴリバディ」以来の顔合わせとなった。上白石は「映画のお話をいただいたのが、朝ドラ(カムカムエヴリバディ)で松村さんと夫婦役をやったばかりだったのとき」と明かし、「役にぴったりだ、山添は松村さんしかいない! と感じました」と笑顔で話した。
松村は同映画賞で最優秀新進男優賞を受賞した。