日本テレビホールディングスは29日、完全子会社の日本テレビの基幹系列局の札幌テレビ、中京テレビ、読売テレビ、福岡放送が25年4月1日から4社間の共同株式移転の方法で完全親会社となる持ち株会社「読売中京FSホールディングス」（FYCS）を設立することを決議した。同日の取締役会で賛同することを決議したという。
FYCSは日本テレビホールディングスの持分法適用会社となり、代表取締役会長に丸山公夫氏（現中京テレビ会長）、代表取締役社長に石澤顕氏（現日本テレビホールディングス社長）が就任する。
目的は「日本テレビ系列ネットワーク体制の一層の発展と強靱化（きょうじんか）」とし「日本テレビホールディングスは、FYCS及び4社を含む日本テレビ系列ネットワーク各社と緊密に連携し、安心で安全な情報を視聴者や生活者の皆さまにお届けすると共に、魅力的なコンテンツの共創に取り組んでいきます」とつづった。
国内人口の減少やメディアの多様化等を考慮した環境変化に対応するための成長戦略の一環でもあるといい、4社は「新たな協力体制を構築して経営基盤を安定させ、将来にわたり良質な情報や豊かな娯楽を安定的に視聴者の皆さまに提供し、地域社会に貢献するという社会的責務を果たしていく決断をしました」とした。
