元SKE48高柳明音(32)が24日、都内で、デビュー15周年記念ライブ「高柳明音15th Anniversary LIVE」を開催した。
21年4月、グループを卒業。だが、卒業コンサートはコロナ禍もあり、声出し禁止となった。「12年間在籍した10年間以上で私の名前を叫んでライブを楽しんでもらったのに、最後に私の名前を呼べずに終わってしまった」と悔しさをにじませた。「呼んであげられなくてゴメンねとか、名前を呼んで卒業させてあげたかったというみんなの思いをかなえたかったし、私自身も悔しかった」とし、同ライブを「あの時のファンの、そして私の悔しさを浄化できるようなソロライブ」に位置付けた。
その思いは確実にファンに届いた。元々、東京1公演の予定だったが即完売。結果的に東名4公演となった。「ソロライブ決まったときには思いもしなかった」と話し、「これだけたくさんの方が来てくれるのが本当に幸せです」と感謝した。
オープニング曲「青空片思い」から会場は総立ち。コールはもちろんペンライトも振られ、まるで、かつての劇場公演を思わせるような光景となった。自身が作詞を手がけた楽曲「星、流れる夜に君を想う」(発売未定)も披露。「せっかくならと思ったけどテーマで悩んだ」とし、「最終的にみんなへの感謝と伝えたいことになりました」と紹介した。
アンコールでは、自らの希望で15年前のオーディション映像をフル尺で上映した。「成長はもちろんしていて欲しい」と笑った。映像を見て「リラックスしていたかは分からないけど、伝えなきゃという思いはわりと変わらない」とし、「目の前の人に伝えたという思いがちゃんとあったなと感じた」という。だが「私が流したいと言ったけど、恥ずかしい」と照れ笑いもみせた。
「アイドル時代はいろいろあったけど、全部ひっくるめて青春だった」と語る高柳。「SKE48は自分にとって何にも変えられない、秋元先生に書いていただいた曲のタイトルにもありますが、宝石のような時間だった」とした。
その上で「これから先もみんなと楽しい思い出を作りたいし、遊び心を常にもって、楽しんでもらいたいのが原動力」と語り、「15周年だからではなく、これをきっかけに、これからも続いて盛り上げていきたいです」と意気込んだ。
この日2公演を実施し、「青春の宝石」「ラムネの飲み方」などそれぞれ12曲を披露。3年越しの“浄化”を果たした。