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桂雀々さん死去、64歳「糖尿病からの肝不全により」所属事務所発表


桂雀々さんが糖尿病からの肝不全で64歳で亡くなったことが所属事務所から発表されました。雀々さんは上方落語の名匠・桂枝雀に入門し、その才能と芸を学びました。2011年には活動拠点を東京に移し、東西での落語活動を続けていたが、最近の体調不良により公演を休止していました。葬儀は近親者のみで行われ、お別れの会が予定されています。数多くの受賞歴を持ち、天才落語家として多くのファンに愛された人生でした。

2007年6月、落語家生活30周年記念の落語会「雀々十八番」での桂雀々さん

上方落語出身で、東京に活動の拠点を移していた落語家、桂雀々さんが亡くなった。22日、所属事務所が発表した。64歳だった。

公式サイトなどで「弊社所属落語家 桂雀々は、糖尿病からの肝不全により、去る11月20日、64歳で永眠いたしました。入院中も最後まで高座復帰を目指し療養に努めて参りましたが、残念ながらその願いは叶いませんでした」と伝えた。「これまで多くのお客様、また関係者の皆様に愛され親しまれ、幸せな落語家人生であったと存じます」とした。

また「なお、ご遺族の意向により、葬儀は近親者のみで執り行わせて頂きました。後日、『お別れの会』を予定しておりますが、詳細は改めてご報告させて頂きます」とし、「ここに生前のご厚誼に深謝するとともに、謹んでご報告申し上げます」と記した。

雀々さんは大阪出身。77年6月に「爆笑王」と呼ばれた桂枝雀さん(故人)に入門した。天才のもとで学び、系譜を受け継ぎ、51歳だった11年に「リセット」を掲げ東京へ拠点を移し、活動していた。

東西で落語会などに出演していたが、10月26日に所属事務所がX(旧ツイッター)で、「桂雀々は体調不良のため当面、落語会は休演させて頂きます。各落語会に関しては弊社公式Xでもご報告させて頂きます。楽しみにされていたお客様にはご迷惑お掛けして申し訳ありません」と伝えた。

11月の盟友桂小文枝の芸歴55周年東京公演なども取りやめ。12月22日には「桂雀々独演会」(東京・渋谷文化総合センター大和田 伝承ホール)が控えていたが、今月15日には、所属事務所が公式サイトで「持病の糖尿病により、現在入院加療中です」と報告。年内出演予定の落語会を休演すると発表していた。

◆桂雀々(かつら・じゃくじゃく)本名・松本貢一。1960年(昭35)8月9日、大阪生まれ。77年6月に故桂枝雀さんに入門。同10月、名古屋の枝雀独演会で初舞台。86年に「日本放送大賞」新人賞、87年に「NHK新人演芸コンクール」最優秀賞。94年から独演会を定期開催。10年には全国の地獄や閻魔(えんま)にゆかりある土地で、古巣米朝事務所一門を代表する大ネタ「地獄八景亡者戯」を演じるツアーを実施。11年に拠点を東京に移した。

16年の、芸歴40周年公演では明石家さんま、サプライズで桑田佳祐が出演。20年の山田洋次原作、脚本のNHK「贋作男はつらいよ」で車寅次郎を演じる。ほか、TBS系「陸王」など。

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