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【宝塚】月組新トップ“遅咲き”鳳月杏は「フェニックス」天紫珠李と新コンビ本拠お披露目開幕


宝塚歌劇団の月組新トップスター、鳳月杏と新トップ娘役の天紫珠李が、16日に兵庫・宝塚大劇場で初日を迎えました。鳳月は入団19年目で、役者としての知識と経験が豊富で、「男役の教科書」とも言われる成熟した演技を披露しました。公演では、西部劇を舞台にした演目で、鳳月が列車強盗団のジェシー役を演じました。物語はアメリカの19世紀後半を舞台に展開され、予期せぬ展開が続く中、天紫が演じるアナレアという謎の女性と出会います。また、人気スターの風間柚乃が謎のライマンを好演しました。鳳月杏のトップ就任は、宝塚の中での遅咲きとしても注目されています。宝塚での公演は12月25日まで、東京では来年1月25日から開催されます。

本拠地お披露目で大羽根を背負う月組新トップ鳳月杏(中央)と、新トップ娘役の天紫珠李(右)。左端は人気スター風間柚乃(撮影・村上久美子)

宝塚歌劇団の月組新トップ鳳月杏、新トップ娘役天紫珠李が16日、兵庫・宝塚大劇場で、本拠地お披露目となる「ミュージカル・クエスト『ゴールデン・リバティ』」「Takarazuka Spectacular『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』-IN THE MOONLIGHT-」の初日を迎えた。

入団19年目、色香漂う立ち姿は“男役の教科書”とも評される鳳月。大野拓史氏が作・演出の芝居では「西部劇」に臨んだ。

舞台は19世紀後半のアメリカ。鳳月は、列車強盗団「ワイルドバンチ」生き残りのジェシーにふんし、ライマンと名乗る男から鉄道が運ぶ国庫の金貨を盗み出す計画に引き込まれる。実行の最中、手違いから銃撃戦となり、かばんを抱えた謎の女アナレアを発見し、助けたことから、サーカス団へ紛れ込み、事態は思わぬ方向へ進んでいく。

アナレアには天紫がふんし、同じく謎めいたライマンは、芝居に定評のある人気スター風間柚乃が好演。鳳月、天紫、珠李ら、芸達者がそろう新生月組の船出らしい活劇を展開した。

ショーは野口幸作氏の作・演出。鳳月は06年入団の92期で、研19(入団19年目)。研18(18年目)でトップに就いた大空祐飛(宙組)北翔海莉(星組)らを上回り、トップ制度固定後では、最も遅咲きの就任となった。そんな、下級生時代から長らく男役芸を磨いてきた鳳月を「フェニックス・鳳凰」になぞらえ、不死鳥がアジアを中心に各国をめぐる様を描いた。

宝塚公演は12月25日まで、東京宝塚劇場では来年1月25日~3月9日まで。

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